NTTコムの調査により、アジアの販売業・卸売業・メーカーの94%以上がIoT/ビッグデータ分析などの技術を導入していることが判明

本調査は2016年第3四半期に、NTTコミュニケーションズとIDGコネクトが実施したものである。対象は、中国、香港、シンガポールで小売り・製造・卸売りを手掛け、世界各地に250〜3000人の従業員を抱える大企業の上級幹部とIT意思決定者300人以上となっている。調査結果は、新登場の革新的技術と新しいITインフラが、ビジネスの課題への取り組み、また企業によるデジタル変革に対する長い取り組みで直面する大きな障壁を取り除く上で、どの程度導入されているかを明らかにしている。

ICTソリューションと国際通信事業を手掛けるNTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTTコム)は、アジアの小売業者、メーカー、卸売業者が革新的技術と、これら企業が直面する課題への対応に投資している状況を明らかにする新調査の結果を発表した。「The Digital Silk Road to Success(成功へのデジタルシルクロード)」と題された本調査から、中国、香港、シンガポールに拠点を置く大企業で業務とITの意思決定に携わる者は、人材不足、人件費の上昇、価格圧力、コスト増加、他社との競争などの課題に直面しているにもかかわらず、約80パーセントが今後12カ月間の事業の見通しについておおむね前向きであることが判明した。経済情勢は不透明だが、回答者は成長モデルを変革する鍵になるのは新技術であると考えている。

サプライチェーンに変化をもたらしているIoTとビッグデータ分析

調査対象となった組織の94%はビジネス上の課題を克服するために、革新的技術を2つ以上導入して、デジタル変革を加速させ、競争力を高める計画をすでに実施していると回答した。調査対象の組織が最も広範に導入している技術は、IoT(60%)とビッグデータ分析(58%)となっている。一方、AI、スマートロボティクス、3D印刷は採用の動きが比較的遅く、今後12カ月間にこれら技術を1つ以上導入する計画があると回答した企業は60%以上に上っている。

NTTコムアジアの垂直ソリューション担当バイスプレジデントのRaymond Ngは、次のように述べている。「小売/製造/卸売業界の成功は、効率的なサプライチェーンのエコシステムに大きく依存しています。それは企業がバリューチェーン全体で、商品、情報、現金の流れをいつでも双方向に追跡・視覚化できる能力が、かつてないほど決定的に重要になっているためです。アジアの企業はIoTとビッグデータを広範に応用して、あらゆるタッチポイントでリアルタイムのビジネスインテリジェンスを捉え、エコシステムにおけるビジネス上の盲点を克服しています。IoTとビッグデータの組み合わせは決して新しい手法ではありませんが、これら破壊的技術の最近における広範な応用は、サプライチェーンを一変させるものであると分かってきたのです。」

「接続されたモノ」の普及によって生まれるセキュリティー・コンプライアンス・適合性の問題

企業は自社のビジネスモデルを変革するに当たり、こうした破壊的技術が大きな価値をもたらす可能性を評価しているものの、さまざまな課題によって躊躇している。調査対象となった組織の約50%が、障壁の上位3項目として、データセキュリティーとコンプライアンスに関する厳格な規制、旧式のIT、業務の上で適切な技術とサプライヤーを見つけることに伴う複雑さを挙げた。

ビジネス変革を加速させるために、回答者の60%以上が変革プロジェクトを外注することで、導入にかかる時間と経費を削減して、複数のサプライヤーが提供する分野横断的な専門力を活用するとしている。サプライヤーの選定で最も重要な基準となるのは、サプライヤーがクロスプラットフォームのサポートを提供できる専門力と能力を備えているかどうかである。またサプライヤーは、さまざまな分野のニーズに対する深い理解と、急変するビジネス環境に対応できる柔軟性が求められている。

Ngは、次のように付け加えている。「戦略的にさまざまな取り合わせの破壊的技術を選んでサプライチェーンを全面的に見直すことは、デジタル変革の長い取り組みで成功を収めるための最初の一歩にすぎません。最終的には、3つの重要な要素、つまりインフラストラクチャーの準備、接続技術、データを理解して実用的なビジネスインテリジェンスを得ることにかかっています。」

【関連リンク】
NTTコミュニケーションズ(NTT Communications)

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