世界最大の家電ショーの前夜祭(CES 2017 Media Day)注目の製品は

今年もラスベガスで世界最大の家電ショーが始まる。例年通り本番前にMedia向けに二日間のPre Openイベントが行われる。一昨年のMercedes社、昨年のVolks Wagen社と続いた自動車メーカーのPress Eventを今年は、中国の電気自動車メーカーのFaraday & Future社が務めた。

FCA(Fiat Chrysler Automobiles)

CES2017

FCA(Fiat Chrysler Automobiles)のプレスイベントでは、FCA US社の母体となっているChrysler社のこれからのクルマ作りに関するものとなっていた。FCA社の車作りのコンセプトは「ミレミアム世代とUXを意識したクルマ作り」。

CES2017

自動車の空間を家でもなく、職場でもなく、学校でもない第3のスペースと位置づけ、フロアー、シート、パネル、タッチスクリーン、キャビネット、ステアリングホイールのデザインを重要視しているという。ただデザインだけでなく車本来の機能も充実して、例えばフル充電で250マイル(約400km)走行できる。

CES2017

本イベント後にLos Angeles市にあるHonda R&Dのエンジニアと話をしたのだが、「Chrysler社はFiat社と一緒になってクルマ作りが変わった。以前はUXとは無縁の自動車メーカーだったのに」と語ってくれた。

Unveil Las Vegas(CESにおける、メディア向けのカンファレンス)に参加するため、今年も1時間近く待った。Faraday & Future社のPress Eventと重なったにもかかわらず、例年通りの待ち時間があったということは、メディアの参加者は昨年より増えているのだろう。

全体のトレンドについての所感

ここ数年のトレンドだが、今年もフランス系企業の展示が多そうだ。製品トレンドとしては、専用型およびスマートフォン接続型のVR用360度カメラ、Apple社のAirPods(ワイヤレスのイヤフォン)の影響かWireless Earbuds(ワイヤレスイヤホンの総称)、Hitoe(着るだけで人体をセンシングできる洋服)のようなワイヤレスセンサーが目立った。日本の企業も元気でCerevo社はVRと連携したシューズ、グローブを展示していた。その他の気になる製品を紹介する。

Link(Faseffo社)

CES2017

Linkは、手のひらサイズのポータブルストレージ。2TBの容量を持ちBluetoothで複数人が同時にビデオや写真を楽しむことができる。価格は$347.00。

Curve(Moho社)

CES2017

Curveは、Local Channelをライブ視聴したいCord Cutter向けの室内用TVアンテナ。Smartphoneアプリを提供し、Apple TVやRokuなどのOTTデバイスに接続してTVにLocal Channelのコンテンツを表示させることができる。

e-Tatoo(Rofex社)

CES2017

e-Tatooは、直接肌に貼って利用する使い捨て型Wearable Sensor。1枚のシートで7日間の使用が可能。「痒くならないの?」とCEOに尋ねると、「痒くならないような素材を使っている」とe-Tatooを貼った腕を見せてくれた。価格は$10/枚。繰りかえし利用できる製品も開発中とのことだ。

IQbuds(Nuheara社)

CES2017

CES2017

IQbudsは、耳にすっぽり入るWireless Earbuds。Pre-Orderの段階で売り切れになるほどの人気でブースを多くのMediaが囲んでいた。個人的な感想だが、音質は一般的なBluetooth Earphoneと同程度。イヤーピース部分がシリコンでてきているため、AirPodsのように耳から外れる心配はしなくても良さそうだ。価格は$299.00

Passport(Hover Camera社)

CES2017

Passportは、TechCrunchなどのテック系Blogでも紹介されている”Selfie”向けパーソナルDrone。カメラや飛行高度は専用のSmartphoneアプリで操作することができる。手を離して移動すると付いてきてくれるのが可愛い。

CES2017

動画は4K品質で写真は13MP。そんなにSeflieを撮る機会があるのかは疑問だが、フル充電で飛行時間が10分というのが気になる。価格は$599.00。

Fuse(Ashley Chloe社)

CES2017

Fuseも、IQbudsと同様に耳にすっぽり入るWireless Earbuds。Fuseは2017年秋頃の販売開始を目指している。展示していた製品はPrototypeなので、音質や装着感は確認できなかった。Fuseもイヤーピース部分にシリコンを使用。価格は$199.00を予定しているそうだ。

Sowee(Sowee社)

CES2017

Soweeは、フランスのガス会社のSowee社が提供しているガスのサーモスタッドようリモコン。専用のコントローラーで室内の温度を設定できるだけでなく、ガス料金の上限を設定するとそれに合わせて、室温をコントロールしてくれる。ガスの消費量や室温の状態は専用のSmartphoneアプリでも確認することができる。価格は、Sowee社のサーモスタッドとセットで€339.00。コントローラー単体だと€99.00。

VUZE(Humaneyes Technologies社)

CES2017

VUZEは、VR用360度カメラ。4K品質のカメラを8台つないで一つの製品に仕立てている。現在、Pre-Orderを受け付けていて、発送は2017年3月になる。価格は$800.00。Nokia社のOZOが$60,000.00、Facebook社のSurroundが$30,000.00、GoPro社のOdysseyが$15,000.00とであることを考えると高い買い物ではない。

Unveil Las Vegasに参加したMediaが持っているガジェットも最近のトレンドを反映している。数年前のCESではGoogle Glassをかけている人を多く見かけたが、今年は、Snapchat社のSpectaclesをかけている人を数人見かけた。Spectaclesは、Snapchat社が開発した10秒だけビデオ撮影できる話題のサングラス型ビデオレコーダー。SpectaclesはSmartphoneと連携して、ビデオを撮影すると自動的にSnapchatにビデオを投稿してくれる。

Previous

具体的なテストベットで見るIoT ウフルIoTパートナー・コミュニティ・フォーラム レポート

キヤノンIT、デジタルビジネス専門組織「デジタルトランスフォーメーションセンター」を新設

Next