現代の車両は重要なシステムおよび有用な機能を駆動するために、ソフトウエア、プロセッサー、TCU、ECUへの依存度を増している。このため、無線通信でのソフトウエア・アップデートをオンデマンドで効率的に実行する能力は自動車メーカー、サプライヤー、消費者にとって不可欠となっている。IHSの最新調査によると、無線通信は今後、自動車業界に巨額の利益をもたらすと予想され、全世界合計でで2015年の27億ドルから2022年には350億ドルに膨れ上がるとみられるソフトウエア・リコールとサイバーセキュリティーにかかる出費を緩和するコスト節約につながる。
今回のイニシアチブの中核となるコンポーネントは、AirbiquityのSoftware & Data Management製品およびChoreoと、現在および将来のST Telemacoコネクティビティーおよびテレマティクス・プロセッサーであり、車両ゲートウェイ、エンターテイメント・システム、テレマティクス、コネクティビティー・システムなどのアプリケーション分野を支援する。両社は初期統合のパフォーマンスをすでに確認しており、今後は最適化を推進するためのコラボレーションを継続していく計画である。
AirbiquityのSoftware & Data Management製品およびChoreoサービス提供プラットフォームはコネクテッド車両をターゲットとしており、大規模ででセキュアなソフトウエア・アップデートおよびデータ収集を自動化する。Airbiquityはさまざまな車両システム分野、コネクティビティー・デバイス、通信ネットワーク、バックオフィスITシステム、従来および新興のコネクテッド車両サービスのコンテンツおよびサービス・プロバイダーも一体化する予定だ。
STのTelemacoテレマティクスおよびコネクティビティー・プロセッサー・ファミリーは、車載テレマティックスおよびコネクティビティー・アプリケーション向けのコスト効率に優れたプロセッシング・ソリューションを対象とする電力効率に優れたシステムオンチップである。最新世代はDual ARM Cortex-A7プロセッサー、統合オーディオADCおよびDAC、デジタルサウンド・プロセッサー、CANインターフェース向けのARM Cortex-M3に基づく強化された暗号化機能と分離サブシステム、ETH AVBコントローラーを含む標準的なコネクティビティー・インターフェースの完全セットなどを装備している。
【関連リンク】
・Airbiquity
・STマイクロエレクトロニクス(ST)
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コンサルタント兼IoT/AIライター 人工知能エンジン事業の業務支援に従事するかたわら
一見わかりにくいAIの仕組みをわかりやすく説明するため研究中