クルマがインターネットにつながり、自動運転をはじめ多彩なIoTサービスを実現するための取り組みが、世界中で活発化している。今後さらに、IVI(In-Vehicle Infotainment)は、現在のナビゲーションやテレビ、インターネット接続などの機能に加えて、多種多様なセンサーやCAN(Controller Area Network)などの車両情報も表示され、ドライバーの運転支援ツールとして活用されていくと考えられている。
このため、これら多彩なアプリケーション機能や機器を提供する仕向先への対応が、メーカーにとって、開発時間・コスト面での負荷となっていくと予想される。
そのような環境の中、両社はACCESSのブラウザエンジンおよびその上で動作するサービスアプリケーションの組込技術と、sdtechのIVI向けデザイン&エンジニアリング技術をパッケージ化して、IVI開発効率を向上するソリューションとして共同で提供することを発表した。
具体的には、sdtechの、ドライバーの状況に応じてHMI(Human Machine Interface)の振る舞いを適切に調整可能とする「ドライバー適応型HMIシステム」、上流工程で作成したワイヤーフレームを使って実機上での表示/動作確認及び後工程での連携が行えるHMI開発用ツール群「TRITO Linkage(トライト リンケージ)」、マルチプラットフォームでHMIのWindow枠を制御する「TRITO Frames(トライト フレームス)」と、ACCESSの豊富な市場実績を誇るブラウザシリーズ「NetFront Browser」エンジンおよび多彩なアプリケーション群の相互互換性を確保し、統合ソリューションとして提供を行う。
これにより、ACCESSのブラウザ技術により実現される、インターネット接続、デジタルテレビ放送、カーナビ、YouTubeなどWebサービスを始め、CAN情報などの機能搭載も、sdtechの統一されたデザインコンセプト上で一元管理することでデザイナーとエンジニア間などの手戻りによるロスを低減できることから、開発サイクルの短縮、コスト削減が可能となる。
さらに、ドライバーの動きに最適化されたインターフェースを備えたHMIにより、エンドユーザーへ従来にない付加価値を提供することを目指している。
【関連リンク】
・アクセス(ACCESS)
・sdtech(エスディーテック)
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コンサルタント兼IoT/AIライター 人工知能エンジン事業の業務支援に従事するかたわら
一見わかりにくいAIの仕組みをわかりやすく説明するため研究中