STマイクロ、セキュアなIoT/M2M機器を簡単に実現するクラウド対応Wi-Fiモジュールを発表

STマイクロエレクトロニクス(以下ST)は、さまざまなIoT/M2M機器の開発を加速する最新のクラウド対応Wi-Fiモジュールを発表した。この新しいモジュールは、インターネット・セキュリティおよびアプリケーションに関する先進的なプロトコルを提供すると共に、スタンドアロン・モードとSerial to Wi-Fi(S2W)モードで動作可能なマイクロコントローラ(マイコン)を搭載している。

Wi-FiモジュールのSPWF04は、さまざまな機能に対応する多くのGPIOを備え、大量のコード / データ保存用のFlashメモリ(2MB)およびRAM(256KB)を内蔵するARM(R) Cortex(R)-M4ベースのSTM32マイコンを搭載している。また、ハードウェアによる暗号化アクセラレータと、ホストとの通信を高速化するSPIポートを搭載している。

さらに、新しいMicroPythonスクリプト・エンジンが、モジュール上でスタンドアローン・モードにて直接動作するので、カスタム・アプリケーションの開発を大きく簡略化することができるという。ホストとの通信には、従来のWi-Fiモジュールと互換性のあるUARTを経由してATコマンドを使用することも、SPIを経由して独自のプロトコルを使用することもできる。

強力なインターネット・セキュリティ・プロトコルには、広域ネットワークにおける認証およびアクセス制御を強化したWPA2-Enterprise、およびプリンタや組込みシステムのような機器を安全に接続するWireless Protected Setup(WPS)が含まれている。また、Transport Layer Security(TLS)を含む先進的なHTTPSおよび暗号化プロトコルに対応すると同時に、Secured Over-The-Air(OTA)により、Wi-Fi接続が可能なエリアでソフトウェアやファームウェア、Flashファイル・システムのアップグレードが行える。

フル装備のTCP/IPプロトコル・スタック(HTTP、HTTPS、MQTT、SMTP、WebSocket)により、スマートフォン、タブレットなどのモバイル機器やクラウドとの通信制御が簡略化される。複数のUDP(1) プロトコル(TFTP、SNTP、mDNS)が、デバイス検出やファイル交換に役立つ。さらに、IPv6への対応、ネットワーク化されたデバイスとの通信制御を簡略化するWebサーバの拡張機能(SSI)、そしてウェブのリソースに応じて効率良く帯域を制御するREST(REpresentational State Transfer)APIといった特徴が含まれている。

多様な運用モードが、既存のネットワーク・インフラとの統合を簡略化する。Stationモードでのモジュールの使用や、他の機器へのアクセス・ポイントとしてMiniAPモード(最大5ステーション)を使った機器間のダイレクト接続の設定が可能。また、SPWF04は、広範なソケット層を備え、最大8つのソケット・クライアント、最大8つのクライアントを同時に処理するソケット・サーバを2つ、もしくは2つのWebSocketクライアントを統括することができる。

従来製品と同様、SPWF04は、厳しい通信環境でも信頼性の高い通信を可能にする高いRF出力パワーと受信感度を有している。さらに、同モジュールは、優れた性能と多様性を持つと同時に、小型サイズ(26.92 x 15.24 x 2.35mm)と低消費電力(スタンバイ・モードで40μA、アイドル通信(DTIM=1)モードで5mA)を実現している。

SPWF04には、高効率ISM-bandアンテナを内蔵したSPWF04SAと、外部アンテナ取り付け用U.FLコネクタを内蔵したSPWF04SCの2種類がある。このモジュールは、FCC(米国)、CE(EU)、およびIC(カナダ産業省)の認証を取得しているほか、RoHS(特定有害物質の使用規制)指令にも準拠しているため、最終製品で必要となる認証取得を効率化する。

(1) UDP:User Datagram Protocol(ユーザ・データグラム・プロトコル)。インターネットの中核プロトコルの1つで、メッセージを低オーバーヘッドかつコネクションレスの通信によって送信することができる。TFTP(Trivial File Transfer Protocol)、SNTP(Simple Network Time protocol)、およびmDNS(multicast Domain Name System)はUDPの上位で実行される高レベルなプロトコル。

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