KDDIなど4社、IoT・LoRaWANを活用したマンゴー栽培の実証実験開始

沖縄セルラー電話株式会社 、KDDI株式会社、株式会社スカイディスク、国立大学法人琉球大学は、2017年4月から2019年3月まで、宮古島のマンゴー農場長北ファーム内で、IoTを活用したマンゴー栽培の実証実験を開始する。

今回の実証実験は、IoTを活用することで、農家にとって重要な問題であるマンゴーハウス内の異常高温や低温、乾燥、高湿度、日照不足、生育不足といった栽培状況を監視できるほか、マンゴーハウス内の状況に応じてLED補光や二酸化炭素の局所添加で補い (注)、マンゴーの栽生育不良の改善、増収、栽培期間の短縮化を目指す。

また、省電力かつ広域なエリアカバレッジを特長とするIoT向け通信技術LPWAネットワークの一つ「LoRaWAN」を活用することで、様々な場所でのマンゴーハウスにおいて導入が容易になり、実用化に向けた可能性を検証していく。

各社の取り組みは以下の通り。

  • 沖縄セルラーの取り組み:LEDや反射シートによる補光実験
    植物工場でのノウハウを活用し、日照不足の問題をLEDや反射シートを使って補光するシステムの開発実験を行う。
    KDDIなど4社、IoT・LoRaWANを活用したマンゴー栽培の実証実験開始
  • KDDIの取り組み:LPWAネットワークの運用とプラットフォーム構築
    「LoRaWAN」のエリア化ならびにネットワークの運用を行う。また、この実証実験において取得するデータを、今後のIoTサービスに活用するためのプラットフォームを構築する。
    KDDIなど4社、IoT・LoRaWANを活用したマンゴー栽培の実証実験開始
  • スカイディスクの取り組み:ハウス内の環境測定とデータ分析
    「LoRaWAN」に対応したセンサーの提供のほか、マンゴーハウス内の異常高温や低温、乾燥、高湿度、日照不足、などのデータを観測するIoTセンサーデバイス「SkyLogger」を提供。「SkyLogger」を利用することで観測データを一括で管理・分析が可能になるほか、スマートフォンでも監視状況を確認できる。また、異常値を検知した際はスマートフォンに通知されるため、不測の事態においてリアルタイムに対応することができる。
    KDDIなど4社、IoT・LoRaWANを活用したマンゴー栽培の実証実験開始
  • 琉球大学の取り組み:二酸化炭素 (CO2) の局所添加
    光合成のタイミングでの二酸化炭素 (CO2) の局所添加による技術によるマンゴーの栽培の促進向上を目指す。

注)LED補光や二酸化炭素の局所添加によるマンゴーの栽培促進については、2016年10月より、財団法人 沖縄県科学技術振興センターが公募した沖縄科学イノベーション構築事業に採択された実証実験として、マンゴー農場の協力を得て行っている。

【関連リンク】
沖縄セルラー(OCT)
ケイディーディーアイ(KDDI)
スカイディスク(Skydisc)
琉球大学(UNIVERSITY OF THE RYUKYUS)

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