メカトラックス、ラズベリーパイ用高精度A/D変換モジュール「ADPi Pro」のサンプル販売を開始

業務用ラズベリーパイ周辺機器の製造・販売を手がけるメカトラックス株式会社は、ラズベリーパイ(Raspberry Pi)用高精度A/D(Analog-to-Digital)変換モジュール「ADPi Pro」のサンプル販売を数量限定で開始した。サンプル価格は、24,800円(税別)。

「ADPi Pro」は、全世界で累計1000万台以上が販売されている小型PCボード、ラズベリーパイ(Raspberry Pi)専用に開発された高精度A/D変換モジュール。ラズベリーパイは本来の教育用途だけでなく、ビジネス分野、特にIoTなどでのプロトタイピング/小ロット組込み向けでも需要が急増しているが、これに呼応して様々なセンサーからの信号を処理することが求められている。

一方、ラズベリーパイでは、ピンヘッダ経由でのデジタル信号(I2C、シリアル等)の入力は可能だが、様々なセンサー出力で用いられているアナログ信号はそのまま入力できないという課題があった。この課題を解決する為に、アナログ信号をラズベリーパイで処理する為のデジタル信号に変換する、A/D変換モジュール(基板)等がこれまでにも製品化されているが、研究開発やビジネス用途で要求される高精度でのA/D変換が可能な市販製品は世界的にも殆どなかったという。

そこで、これまでの同社ラズベリーパイ周辺機器ユーザーへのヒアリングに基づき開発されたのが、同製品「ADPi Pro」。同製品は、24bit A/Dコンバータを搭載、自身の校正データを個別に本体格納するなど企業や研究開発機関での業務用途使用が想定されており、本年6月上旬からの一般販売開始を予定。「ADPi Pro」の特徴は以下の通り。

  • 24bit A/Dコンバータ搭載、入力0~5V(Max)、差動4ch入力対応
    製品の中核となるA/Dコンバータに、24bit分解能のAnalog Devices社 AD7794を採用、高精度計測アプリケーション向けのアナログ・フロントエンドの搭載により微小な振幅信号を直接入力できる。
  • 搭載EEPROMに出荷時校正データ(キャリブレーションデータ)を格納
    一般に、高精度A/D機器は、高い計測精度ゆえに顕在化する製品自体の個体差の影響を排除する為に、A/Dコンバータの校正(キャリブレーション)を製品個別に実施。同製品では、この製品個別の校正データをその製品に搭載されたEEPROMに格納して出荷することにより、ユーザー自身での随時確認ならびに自身での校正に活用することが可能。
  • 専用ソフトウエアパッケージ提供により、OS(Raspbian)から容易に使用が可能
    これまでの同社ラズベリーパイ周辺機器と同様、ハードウエアに不案内なソフトウエア技術者でも容易に使用が可能となるよう専用のソフトウエア環境(カスタムKernel)も同時に提供。Linux Kernelで採用されているiioサブシステムを利用することでOSとの親和性が高く、ユーザーはハードウエア部分を意識することなく、システム開発が可能。
  • 外部出力端子を搭載し、接続したセンサのON/OFFが可能
    消費電力が大きいセンサーに対して、OS側から電源のON/OFFが可能な外部出力端子を搭載しており、測定時だけセンサーをONしその他の時間帯はOFFにして消費電力を削減することも可能。また、同機能を活用して測定前のセンサーのプレヒート等も可能となっている。
  • 3G通信モジュール、電源管理モジュール等、弊社ラズベリーパイ周辺機器との併用可能
    同製品はラズベリーパイのピンヘッダ(40pin)にスタックして使用するが、国内の様々な企業、大学等研究機関で使用されている同社のラズベリーパイ周辺機器、「3GPi(ラズベリーパイ用3G通信モジュール)」、「slee-Pi(同電源管理・死活監視モジュール)」、「PiConsole I/F(ラズパイIoTスタータキットanyPi向け汎用コンソール I/Fモジュール)」との併用が可能。

【関連リンク】
メカトラックス(MechaTracks)
アナログ・デバイセズ(Analog Devices)

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