ソラコム、MVNOとして、IoT向け格安SIMなどサービス提供開始

株式会社ソラコムは、IoTデバイスに最適化され、少ない初期投資で、データ利用量に応じた料金体系で用いることができるIoTプラットフォーム「SORACOM」、さらに、「SORACOM」上で展開される2つのサービス、「SORACOM Air (ソラコム エアー)」、「SORACOM Beam(ソラコム ビーム)」を9月30日(水)に発表し、同日よりサービスを提供開始した。

IoT (Internet of Things、”モノのインターネット”)/M2M機器(以下、IoTデバイス)の数は2015年には、昨年比30%増の49億個、2020年には250億個になるとも言われている*。*出典:2014/11/11 米ガートナー社発表の調査結果

これらのIoTデバイスから取得したデータを、インターネットを経由してサーバーやクラウド上で処理するIoTシステムの構築のためには、IoTデバイスとサーバーとの経路をつなぐ通信ネットワークが必要不可欠だ。しかし、無線LAN(Wi−Fi)や有線LANは、場所の制約や設置コストが高いという制約がある。一方、場所を選ばずに通信でき、設置コストのかからないLTE/3G回線を利用したモバイル通信ネットワークは、利便性は高いものの、初期投資、通信費のコストが高く、柔軟な契約が難しいなどの課題がある。

この課題を解決するため、ソラコムはNTTドコモとのMVNO(仮想移動体通信事業者)の契約(L2卸契約)を締結し、NTTドコモの基地局を利用する。また、モバイル通信のコアネットワーク(パケット交換、回線管理、帯域制御など)とサポートシステム(顧客管理、課金)を、Amazon Web Services (AWS)のクラウド上に実装した。

IoT向けのソラコムのパケット交換機能は、大量のIoTデバイスからデータ通信が行われても、強固な信頼性と拡張性を持つよう設計されている。そのAWS上のパケット交換機能を、NTTドコモのモバイルネットワークと接続することで、モバイルデータ通信とクラウドを一体化したIoTプラットフォーム「SORACOM」を実現している。

今回の発表では、IoTプラットフォーム「SORACOM」において、モバイル通信サービス「SORACOM Air」、および、データ転送支援サービス「SORACOM Beam」を提供する。

「SORACOM Air」について

「SORACOM Air」は、データ通信SIMを提供し、IoTデバイスに特化したモバイルデータ通信サービスを実現。データ通信SIMは、ナノ・マイクロ・標準の3種類、それぞれデータ通信のみと、SMS機能ありの2種類、計6種類を提供。

データ通信SIMを購入することで、少ない初期投資、1日10円からの従量課金という料金体系で「SORACOM Air」を利用可能。SIMをIoTデバイスに挿入することで、ウェブブラウザもしくはAPIから、通信速度の変更、通信の休止/再開、通信の監視、イベントに応じた処理の設定などを、一括操作できる。数千数万を超えるIoTデバイスの回線も、「SORACOM」を通じて集中的に管理することができる。

「SORACOM Air」は、本日、9月30 日(水)より通販サイトのAmazon.co.jpにて販売開始され、購入は1枚から可能。また、「SORACOM」 ウェブサイトのユーザーコンソール(管理画面)から直接購入(20枚単位)も可能。 購入に関する詳細はこちら:https://soracom.jp/start/

「SORACOM Beam」について

「SORACOM Beam」は、データ通信SIMを搭載した IoTデバイスやタブレット、スマートフォンから得たデータに、認証や暗号化、プロトコル変換などを施して転送支援する高機能なサービス。これまで、コンピュータ資源が比較的限られたIoTデバイスにおいて、暗号化等の高負荷処理を実施したり、認証情報の事前設定を行うことは、IoTシステムの構築や運用の難易度を高めていた。

「SORACOM Beam」を用いることにより、「SORACOM」のプラットフォーム上で準備されている豊富なコンピュータ資源を有効活用できるため、IoTデバイス側に負担をかけることなく、「SORACOM」側で、暗号化、プロトコル変換、オンプレミスのサーバーやクラウドサービスへの転送が可能。例えば、無数のセンサーからデータを転送する際に、IoTデバイスから安全にデータを収集・格納し、グループごとに、通信先の設定などのSIMの設定を一括処理・管理することができる。

さらに、「SORACOM」プラットフォームはAWS上で動いているため、「SORACOM Beam」からのデータを直接AWS上のサービスを利用して処理することもできる。これまでは、IoTシステムを構築するにあたり、デバイス、通信、インフラと別々に用意する必要があったが「SORACOM Beam」を用いると、セキュアなIoTシステムをAWS上で容易に構築できるという。

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