東電HDと渋谷区、ottaのIoT技術を活用した見守りサービス開始

渋谷区と東京電力ホールディングス株式会社(以下、東電HD)は、IoT技術を活用した見守りに関する社会実証を開始すると発表した。今回の取り組みの主体は東電HDが担い、株式会社ottaの持つIoT技術を活用した見守りサービスを顧客に提供する。

同サービスでは、ビーコン(電波受発信器)を搭載したキーホルダーなどの専用端末を持つ高齢者や子どもの位置情報履歴を、家族や保護者などがスマートフォンやパソコンで把握することができるほか、予め登録した場所を見守り対象者が通過した場合に、位置情報をメールで確認することも可能。専用端末は、GPS端末と比較して低コストかつ電池寿命が長いため、頻繁に充電する必要がない。また、ビーコンの電波を受信する基地局も電源コンセントにさすだけで設置できるため、同サービスの基盤となるシステムを速やかに構築できることが特徴。

東電HDと渋谷区、ottaのIoT技術を活用した見守りサービス開始
同サービスで使用されるビーコン電波発信機器

同サービスの対象エリア内では、基地局を公共施設や民間施設、東京電力グループの設備に設置することはもとより、無料アプリをインストールした地域の方自身のスマートフォンをビーコンの電波を受信する基地局として活用する。これにより、都心部である渋谷区においてどのくらいの基地局を必要とするか検証するという。

東電HDと渋谷区、ottaのIoT技術を活用した見守りサービス開始
同サービスで使用されるビーコン電波受信(基地局)機器

なお、東電HDは基地局整備についてキリンビバレッジバリューベンダー株式会社と協力し、渋谷区内に設置されているキリン清涼飲料自動販売機に基地局端末を取り付け、自動販売機を同サービスに活用。さらに、同サービスについては位置情報の提供だけでなく、三井住友海上火災保険株式会社の協力のもと、見守り対象者の交通事故や日常生活の賠償事故の補償、健康・医療・育児・介護の電話相談など、安心・安全なくらしの実現につながる付加価値サービスについても拡充していくとしている。

東電HDは、昨今の高齢者や子どもが対象となる事件や事故などの社会問題の解決につながる新しいサービスを創出し、電気事業以外の収益基盤の確立を目指している。今後、広域スマート防犯サービスの運用実績を多く持つottaと協働しながら、東京都から順次関東圏に同サービスを広げていくという。

  • 対象エリア:東京都渋谷区全域
  • 対象者:渋谷区在住の高齢者、渋谷区立小(中)学校に就学する児童(生徒)
  • 開始時期:本年6月から開始し、順次渋谷区全域へ拡大
  • 料金
    サービス開始後渋谷区全域で有効性が確認できるまでは無償。その後継続して利用を希望の場合は有償でサービス提供。(詳細な料金体系・スケジュールは検討中)
  • 役割分担
    ・渋谷区:高齢者および小(中)学生・保護者へのご案内
    ・東電HD:同サービスの運営(受付・契約窓口、アフターケア等)
    ・otta:東電HDへのIoT技術を含めたシステム提供

【関連リンク】
東電(TEPCO)
オッタ(otta)
三井住友海上(Mitsui Sumitomo Insurance)

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