Nordic、ウェアラブルやPC周辺機器などのアプリケーションに対応したBluetooth 5 SoCの提供を開始

超低消費電力無線ソリューションプロバイダーであるNordic Semiconductor(以下、Nordic)は本日6月7日、クラスをリードする高性能のnRF52シリーズBluetooth low energy System-on-Chip(SoC)の製品として、ペリフェラルやメモリを最適化した、今日の市場において非常に安価なシングルチップのBluetooth 5ソリューションであるnRF52810を発表した。

このnRF52810 SoCにより、Bluetooth 5の優位性を価格重視の大量生産アプリケーションにもたらすという。このような優位性には、Bluetooth 4.2のBluetooth low energy通信と比較して2倍のデータ帯域幅(2Mbps)、およびアドバタイジング・パケットペイロードのサイズを251バイトに拡大するアドバタイジングエクステンションを使うことにより、ブロードキャスティング能力を8倍に拡大し、特にビーコンアプリケーションにおいてさらに効率的なデータ伝送を実現したことが含まれる。

このターゲットとなるアプリケーションには、たとえばIoTを構成するネットワーク接続のセンサーとビーコン、ローコストのウェアラブル機器、コンピュータやタブレットに接続するローコストのマウスとキーボード、おもちゃ、ディスポーザブルの医療モニター機器、およびベーシックな無線リモートコントロールなどが含まれる。

nRF52810 SoCはNordicの高性能nRF52(nRF52810とのピン互換性を備えた実績のあるnRF52832 SoC、およびnRF52シリーズの最高峰であるnRF52840 SoCを含む)の「機能制限版」。このSoCはnRF52832 SoCと同じ100dBmリンクバジェット2.4GHzマルチプロトコル無線を使い、また64MHz、32ビットのARM Cortex M4 MCUを通じて同様の無線性能と計算能力を提供すると共に、Txでは0dBm、Rxでは1Mbpsにて無線エネルギー消費を4.6mAに抑えているという。

nRF52810は最も下位のBluetooth 5 SoCとしているが、一般的な周辺機器への利用が可能。nRF52810 SoCには196kBのFlashと24kBのRAMが組み込まれ(nRF52832 SoCでは512kBのFlashと64kBのRAM)、大量生産のローコストなアプリケーションに一般的なアプリケーションコード実行をするのに十分な容量を備えているという。ターゲットアプリケーションへのOTA-DFU(Over-The-Air Device Firmware Updates)もサポートされている。

nRF52810 SoCはnRF52 Development Kit(DK)と互換性を持ち、nRF52810を対象としてコンパイルされたアプリケーションコードはnRF52シリーズのすべてのSoCに移植可能だという。アプリケーション開発は、どのようなロールの組み合わせにおいても最大20までの同時リンクに対応するS132 SoftDeviceに加え、nRF5 SDKによってサポートされる。

nRF52810 SoCはすでに一部の顧客へのサンプル出荷が開始されている。32 GPIOの6x6mm 48ピンQFN、および16 GPIOの5x5mm 32ピンQFNパッケージが用意されている。主な仕様には64MHz、32ビットARM Cortex M4 MCU、感度96dBm(1Mbpsにて)の2.4GHzマルチプロトコル無線、1系統のPDMデジタルマイク入力、1系統の4チャンネルPWM、1系統のSPI、1系統のI2C、1個のUART; 1系統のQDEC、+4 dBm(最大値)の出力、Tx:4.6mAピーク電流(0dBm)、Rx:4.6mAピーク電流 となる。

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ノルディック(Nordic)

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