パナソニック、ネットワーク対応 ACサーボモータ&アンプ「MINAS A6シリーズ」を発売~IoT対応機能も順次追加予定

パナソニック株式会社 オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社(以下、パナソニック)は、2015年11月より、産業機械設備や産業用ロボットなどの立上げのリードタイム短縮、生産性向上に貢献できるネットワーク対応 ACサーボモータ&アンプ「MINAS(ミナス) A6シリーズ」を発売する。

 

ものづくりの現場では、省スペース化や生産性向上のため、産業機械設備や装置の小型・軽量化や動作の高速・高精度化が求められている。

またインダストリー4.0やIoT化の流れを受け、各種機械・装置の主要デバイスであるサーボモータ[1]とサーボアンプ[2]にはネットワーク化に対応した機能が求められている。

パナソニックは、これらのニーズに応える業界最小・最軽量(※1)の「ACサーボモータ」と業界最速応答(※2)の「ACサーボアンプ」を開発した。

さらにネットワーク化、省配線化などお客様の多様なニーズに迅速に対応できるラインアップも新たに提供し、今後はIoT対応機能を搭載した製品を追加発売していく予定だ。

 

【特長】

1. 業界最小・最軽量(※1)のサーボモータ、業界最速応答(※2)のサーボアンプで機械・装置の小型化と生産性向上に貢献

・サーボモータ本体長 67.5mm (パナソニック従来(※3)比:30%減)
・サーボモータ重量 760g (パナソニック従来(※3)比:20%減)
・サーボアンプ速度応答周波数 3.2kHz (パナソニック従来(※4)比:30%高速化)

 

2. 業界最高クラス(※2)の通信周期を実現したネットワークアンプ(RTEX[3])をラインアップし、機械・装置のネットワーク化、省配線化に貢献

・最小通信周期 62.5μs(パナソニック従来(※4)比:25%短縮)

 

※1:2015年10月27日現在、サーボモータ(出力200W)として。パナソニック調べ。
※2:2015年10月27日現在、サーボアンプ(出力200W)として。パナソニック調べ。
※3:パナソニック従来品 MINAS A5シリーズ サーボモータ(出力200W) との比較。
※4:パナソニック従来品 MINAS A5シリーズ サーボアンプ(出力200W) との比較。

 

【用途】

半導体製造装置、液晶製造装置、産業用ロボット、電子部品実装機、工作機械など

 

【今後の展開】

各種産業機械・装置メーカの多様なニーズに幅広く対応するため、MINAS(ミナス) A6シリーズとして、次の新機能を追加し発売する予定だ。

●セットアップ支援ソフトPANATERMのモバイル対応・IoT対応機能

現在、サーボアンプのパラメータ[4]設定・状態監視を行う場合、有線(USBケーブル)でパソコンとサーボアンプを接続して設定しており、パソコンが現場に無い環境やケーブル接続に制約がある場合、対応することが困難だ。この課題を解消するために、モバイル対応・IoT対応のオプションパーツを導入予定。

パナソニックのオプションソフト(※5)と無線オプション部品を導入することで、従来のパソコンでの対応に加え、各種スマートフォン・タブレット(※6)を使用して、無線接続でサーボアンプのパラメータ設定・状態監視が可能になる。また、ケーブル接続の制約も解消する。

さらには利用者の要請に応じてパナソニックのエンジニアによる遠隔地からのゲイン調整などのパラメータ設定・サポートも可能になる。

※5:対応ソフト「サーボアンプセットアップ支援ソフト(PANATERM)」
※6:対応スマートフォン/タブレット:iOS(ver.7~9)、Android OS(ver.4.2~4.4)
対応パソコンOS: Windows VistaSP1(32bit)、7、8 (32/64bit)の、日本語/英語/中国語(簡体)版

 

●フルSiCパワーモジュール[5] 搭載アンプを順次ラインアップ

サーボモータの高速制御性能のさらなる向上を求めるニーズは根強くあり、これに応えるために、フルSiCパワーモジュールを搭載したアンプを発売する。

スイッチング周波数の高速化(パナソニック従来(※4)比 4倍)とスイッチングの低損失化(パナソニック従来(※4)比 約1/2)で、さらなる高速制御化の実現や、機器の省エネ化が可能になる。

これにより、機械・装置の位置決めの超高速化や加工機などの加工追従性の大幅改善、省エネ化に貢献する。

 

【用語説明】

[1]サーボモータ
検出器を備え、速度・位置情報をサーボアンプにフィードバックし、サーボアンプとセットで使用する速度・位置の応答性と精度に優れたモータ。

[2]サーボアンプ
サーボモータを駆動、制御するための機器。プログラマブルロジックコントローラ(PLC)などの上位コントローラからの指令通りにサーボモータの回転速度や角度位置の追従制御を行う。

[3]RTEX(Real Time EXpress)
サーボに要求される高度なリアルタイム性を実現するためにパナソニックが独自開発したオープンネットワークで通信速度は100Mbps。

[4]パラメータ
ACサーボアンプの特性や機能を数値化したもの。

[5]フルSiCパワーモジュール
SiC(炭化ケイ素)素子を搭載したパワーモジュール。従来のSi(シリコン)素子のパワーモジュールに比べ高速スイッチング性と低損失性に優れる。

 

【関連リンク】
パナソニック株式会社
パナソニック株式会社 オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社
パナソニックのFA/一般産業用モータ

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