カナダ・オンタリオ州、自動運転車の開発へ向けて72億円を投資

カナダ・オンタリオ州は、コネクテッドカーや自動運転車など次世代の自動車の開発を促進することを目的に、「自動運転車イノベーション・ネットワーク」(Autonomous Vehicle Innovation Network:AVIN)を立ち上げ、自動運転技術の実証実験を行う実験区域をストラットフォード市に開設した。

この「AVINデモンストレーション・ゾーン」(実証実験地区)では、自動運転車関連メーカーや中小の部品メーカー、大学の研究者が多様な交通状況の現場を想定し、自動運転技術の向上と実用化を目指して実証実験をすることができる。

同州のキャスリーン・ウィン州首相は本年11月8日現地を視察し、この「AVINデモンストレーション・ゾーン」を正式にオープンした。オンタリオ州は、AVINを推進するに当たり、州政府予算から5年間で8,000万カナダドル(約72億円)を投じる(1カナダドル=90円で計算)。

AVINは、「デモンストレーション・ゾーン」のほかに、「研究開発パートナーシップ基金」、「人材開発プログラム」、「セントラル・ハブ」などで構成されている。

「研究開発パートナーシップ基金」は、自動車メーカー、テクノロジー・リーダーである関連技術開発会社・研究所およびオンタリオ州の中小企業がコネクテッドカー/自動運転車の技術(C/AV技術)を開発し実用化するための相互協力を推進するものだ。

「人材開発プログラム」では、C/AV技術開発を進めるオンタリオ州の企業で、学生のインターンシップやフェローシップを受ける機会創出をサポート。 また、「セントラル・ハブ」は研究情報をシェアし、業界、研究所、ステークホルダーの間での認知度向上を目指す特別チームによるオンラインハブ(センター)になるという。

オンタリオ州は、カナダで自動運転車の公道での運転試験を最初に許可した州だ。本年7月31日には、オンタリオ州の自動運転技術を搭載した2台の車の実証実験が、米ミシガン州からオンタリオ州の公道80キロ上で行われ、米加国境越えの自動運転車実験が話題を集めていた。

【関連リンク】
「自動運転車イノベーション・ネットワーク」(AVIN)

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