FAプロダクツ、既存設備の改造なしで稼働監視ができるセンサパッケージ「ICS シリーズ」を発売

株式会社FAプロダクツは、製造業向けに既存設備の改造なしで稼働監視が実現できるセンサパッケージを、インテリジェントケーブルスキャナ「ICS シリーズ」として2017年11月14日より販売開始した。

ラインアップには「インテリジェントケーブルスキャナ汎用タイプ/型式:ICS-01」と「接点変換インターフェイスユニット/型式:ICS-02」があり、これらを含めた「インテリジェントケーブルスキャナ標準パッケージ」の販売価格は550,000円だ。

※同標準パッケージの内容:ICS-01×10、ICS-02×10、パワーサプライ、Modbus TCP対応リモートI/O、格納ボックスセット

発売の背景

製造業ではSmart Factoryの構築を目指し、その手段としてIoT技術の導入が進んでいる。中でも費用対効果が高いとされる「稼働監視」を正確に行う必要性が認知されはじめ、同社においてはSmart Factory Conductor シリーズ「稼働監視パッケージ」をはじめ各種システムが開発されている。

しかし、多くのシステムは設備から「通信」で情報を取得できることが前提となっているため、旧型の設備、特にプレス機・加工機・成型機などの稼働監視を行うためには大きな障壁が残っている。

また、「稼働中ランプ」「積層信号灯」などの信号を分岐させ、接点信号として取り出すなどの対策も広く行われているが、電気的な知識が必要なうえ、設備を一時停止する必要があり、場合によっては装置メーカーの保証対象外になってしまうなどのリスクも伴う。

「ICS シリーズ」の狙い

インテリジェントケーブルスキャナ「ICS シリーズ」と同社Smart Factory Conductor シリーズ「稼働監視パッケージ」を組み合わせることで、設備の新旧を問わず、大幅な改造を行わずに設備のIoT化を実現できるという。

「稼働監視パッケージ」は、各種PLC、NC コントローラ、Modbus TCP、CANなど 300種類以上の通信プロトコルに対応しており、稼働監視に必要な「信号取得」「表示」「手動入力」「自動帳票化」をローコストに簡単に導入できるパッケージだ。

IoTサーバー(HMI)を中核にし、インダストリー4.0で標準とされている上位側の通信プロトコルOPC UAやMQTTにも対応しているため、各種システムとの親和性も高く拡張性を備えている。

しかし、「稼働監視パッケージ」では信号取得が通信や接点信号で取得できるというのが前提となっていた。

ここに「ICS シリーズ」を組み合わせることで、旧型のプレス機・加工機・成型機などの稼働信号を接点信号で集約することが容易になり、既存設備のIoT化を推進することが可能になる。

「ICS シリーズ」の特長

「ICS シリーズ」は次の3つの特長を備え、設備の稼働信号を取得できる。

  1. 既存設備の改造無しで信号取得:
    センサはクランプ式のため、既存の配線を切断する、配線し直すなど行わずに設置が可能。既存設備の改造無しで稼働中の設置も可能だ。
  2. 高い精度と信頼性:
    汎用的なCTセンサと異なり、微弱なDC信号を捉えられる。発電所、鉄道などでも活用されている技術をFA向けに転用し、ノイズ対策などを徹底的に行い、高い精度と信頼性を両立。
  3. 汎用性と適用範囲:
    「ICS シリーズ」は汎用性を追求。センサ単体では検知した電流値(汎用タイプ:0~30mA)に比例し、1-4Vのアナログ電圧を出力、接点変換インターフェイスと組み合わせることで、オープンコレクタ(ON/OFF信号)での出力も可能(閾値はトリマで簡単設定)。同社の「稼働監視パッケージ」以外にも、PLCへの入力など入力機器は選ばず、高い汎用性を確保している。

【関連リンク】
FAプロダクツ(FA Products)

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