カナダのElement AI、SKテレコム・現代自動車・ハンファと4,500万米ドルのAIファンドを設立

Element AI(カナダ・モントリオール)は、韓国の複合企業であるSKテレコム(SK Telecom)、現代自動車(Hyundai Motor Company)ならびにハンファ(Hanwha)と共同で4,500万米ドルのファンドを設立したことを発表した。

同ファンドは各社の得意分野を活用し、商用AIや自動運転車や家庭用ロボット、製造、ドローン、ハードウェアなどの分野をターゲットとしている。

Element AIは投資に関するアドバイスを提供し、その他の3社がファンドを積極的に運用する役割を担う。今後36か月の間に、AI企業向けに投資が実行される予定だという。

同ファンドは、Element AIが持つ研究成果や投資パイプラインを活用し、AIに先進技術を応用するスタートアップ企業を発見・評価して投資する。SKテレコム、現代自動車、ハンファが保有するデータと業界経験が、Element AIのAI分野における知見と組み合わさることで、ファンドの差別化を図るのだという。

ロボット分野においてイグジットを達成した企業は過去7年間に100社にのぼり、企業価値の合計額は186億米ドルに達している。2016年だけでも、世界中で6億米ドルの投資が行われた。

世界のロボットへの支出は、2020年までに1,880億ドルに達すると予想されている。この投資は、全体の生産性が前年度から0.05%低下していることも一因となっている。

AIとロボット技術は、売上を拡大してコストを最適化し、品質とエクスペリエンスを改善する、効率的なナレッジベースのシステムを作り出すことにより、グローバル経済の生産性を上昇志向に転換することが期待されている。

製造業界では技術的資産が競合優位性のコアであるとの考えが広まっており、開発の加速化と効率改善を促進し、初期段階の投資家として有利なリターンを得られるよう企業買収に踏み切る企業が増えている。

Hanwha Asset Managementは韓国を拠点に、820億米ドルの運用資産を持つ包括的な資産運用管理会社として、投資家への商品提供に取り組んでいる。今回の共同投資パートナーシップを通じて、Hanwha Asset Managementの投資ノウハウが、戦略的パートナーである現代自動車とSKテレコム、ならびにElement AIのAI分野における技術やノウハウと組み合わさることになる。

同社は、今回のパートナーシップを通じて、既存産業でのイノベーションを推進するAI、自動運転、フィンテック、およびその他のさまざまなスタートアップ企業への投資を目指すとしている。

【関連リンク】
Element AI
SKテレコム(SK telecom/SK텔레콤)
ヒュンダイ(HYUNDAI)
ハンファ(Hanwha)

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