富士通とサンスター、IoTスマートハブラシとクラウド連携で先進予防歯科サービスを開始

サンスターグループ オーラルケアカンパニー(以下、サンスター)と富士通株式会社は、IoTスマートハブラシ「G・U・M PLAY(ガム・プレイ)」と、富士通の歯科医院向けクラウドサービスを連携させた先進予防歯科サービスを、本年12月25日より販売、2018年1月31日より提供を開始する。

両社は2020年までに予防型歯科医院を中心に、約500の歯科医院への同サービス導入を目指すとしている。

生涯にわたり口腔の健康を維持するためには、歯科医師による定期的なプロフェッショナルケアと、毎日のホームケアによる予防歯科行動が大切だといわれる。

新サービスは、富士通が提供する歯科医院向けクラウドサービスに集約された歯科医院での患者の口腔情報(レントゲン写真、検査結果や歯科衛生士のコメントなど)と、サンスターが提供するIoTスマートハブラシG・U・M PLAYに蓄積された毎日の歯みがき情報を連動させるというものだ。

これにより、歯科医師や歯科衛生士は、来院時の患者の口腔状態に加え、自宅での日々の歯みがき状況もデータとして確認したうえで、よりパーソナライズされた歯科指導が可能になり、患者の積極的な予防歯科行動を促進できる。

また、今回の新サービスの提供に合わせ、G・U・M PLAYに新たなアプリが追加される。患者は歯科医院で指導を受けた、みがき方の癖やみがき残しの状態に合わせた最適な歯みがきの手順や時間配分を設定することができるというものだ。

スマートフォンの画面に示される個人個人にあったみがき方の指示に従い歯をみがき、日々の歯みがき状況を確認することで、より良いホームケアを継続的に行うことができるという。

富士通とサンスター、IoTスマートハブラシとクラウドを連携、先進予防歯科サービスを開始
先進予防歯科サービス概要図

サンスター「G・U・M PLAY」の概要

G・U・M PLAYは、「歯みがき採点化機能」を導入したデジタルデバイス。希望小売価格は5,000円(税抜)/台だ。

通常のハブラシに、ハブラシの動きを認識するセンサーを搭載したアタッチメントを装着し、スマートフォンと連動させることで、自分の歯みがきを記録・分析することができる。

新アプリでは歯科医院での検診結果をもとに、歯1本ごとのプラーク(歯垢)残存レベルを設定することで、普段の歯みがきでみがき残しの多い部分を可視化することができる。

さらに部位ごとの最適な歯みがき時間配分などの個別設定が可能になるなど、歯科衛生士が推奨するホームケアを実践できる機能を強化しているという。

富士通「歯科医院向けクラウドサービス」の概要

歯科医院向けクラウドサービスは、レントゲン写真や口腔内写真、う蝕検査、歯周病検査、歯科衛生士のコメントなどの各種歯科医療情報を、富士通のデータセンター内のクラウド環境にアップロードし、「歯の健康ファイル」として集約することで、患者との共有を可能にする歯科医院向けのサービス。

患者がPCやスマートフォンからいつでも自分の「歯の健康ファイル」を閲覧・保存可能にするとともに、口腔内の状態を歯科医師や歯科衛生士と継続的に共有できるようにすることで、患者の口腔ケア意識向上を支援する。

同サービスは、2016年10月に医療法人社団日吉歯科診療所で初めて導入され、現在約50の予防型歯科医院で利用されている。

今回、「G・U・M PLAY」と歯科医院向けクラウドサービスの情報連携を実現したことにより、歯科医院は患者のホームケア状況も確認できるようになるため、患者とのより円滑な口腔指導(コミュニケーション)が可能になると期待される。

富士通とサンスター、IoTスマートハブラシとクラウドを連携、先進予防歯科サービスを開始
歯の健康ファイルイメージ

【関連リンク】
サンスター「G・U・M PLAY」
日吉歯科診療所

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