コネクテッド シティ実現に向け、VerizonがNVIDIAのビデオ分析プラットフォームを活用

NVIDIA は、安全で、スマートで、環境に優しい街をつくるためには、コネクテッド シティの実現が必要であり、この分野に取り組んでいる企業の1つがVerizonだとしている。

NVIDIAはこのほど、同社のビデオ分析プラットフォーム「NVIDIA Metropolis」を活用したVerizonの取り組みについてブログで発表した。

Verizonは、約 100 社で利用されている NVIDIA Metropolis のエッジからクラウドまで対応したビデオプラットフォームを使用して、ディープラーニングを活用したアプリケーションを開発している。

Verizon は米国のネットワーク サービス プロバイダーだ。同社のスマート コミュニティ グループは複数の都市と協力して、NVIDIA Jetson を搭載したスマート カメラ アレイを街灯や市内の要所に設置するなど、コネクテッド シティの実現に向けた取り組みを進めている。

Jetson のディープラーニングを活用して複数のビデオデータ ストリームを分析する、「ビデオ ノード」と呼ばれる Verizon のカメラ アレイは、交通量の改善、歩行者の安全確保、都市部の駐車スペースの最適化などに利用することができる。

Verizon は、ニューラル ネットワークのトレーニングで生成された独自のデータセットとモデルを使用したベータ テストを、米国東海岸および西海岸の都市で実施している。このテストの完了後に、商用リリースの詳細が発表される予定だ。

発生前に事故を予測

昨年リリースされた NVIDIA Metropolis プラットフォームのツール、テクノロジ、サポートを利用すれば、交通管理、駐車管理、法の執行、市民サービスなど、様々な目的のディープラーニング アプリケーションを開発することができるという。

また、エッジ用の組み込み型コンピューティング プラットフォームである NVIDIA Jetson と、サーバーおよびデータセンター用の NVIDIA Tesla GPU アクセラレータによって、高性能のディープラーニング推論を実施できるという。

Jetson TX1 を活用した Verizon のビデオ ノードは、都市のネットワークの各エッジからデータを収集して分析。各エッジ モジュール上のスーパーコンピューターがディープラーニングを高速化することで、リアルタイムの動画分析が実現する。

このようなエッジ コンピューティングにより、ほぼリアルタイムで効率的なデータ分析を実施できれば、コストの高い LTE や Wi-Fi ネットワーク経由でのビデオのストリーミングや保存処理を減らすことができるという。

このビデオ ノードは、車両、自転車、歩行者などの物体を録画、分類し、相互の影響をほぼリアルタイムで特定。赤信号での右折などの交通違反、横断歩道から外れた歩行者の動作、パーキング メーターの情報など、あらゆるデータ ストリームを 24 時間提供する。

Jetson を搭載したノードでは、スピード違反や自転車のコースなどのリアルタイム タスクをエッジで処理できるだけでなく、データをクラウドに送信して予測分析を行うこともできるという。

たとえば、交差点 A で起こっていることを特定して、数ブロック先の交差点 B と C にほぼリアルタイムでどのような影響があるのか把握できるようにしたいと、同社は考えているという。

スマート照明による道路のスマート化

Verizon は、ボストンとカリフォルニア州サクラメントで既存の街灯インフラにビデオ ノードを設置。このスマート照明が自動運転車と通信可能になれば、渋滞の緩和や、歩行者や運転手の安全確保などに役立てられるようになるという。

このビデオ ノードは、車両、歩行者、自転車の安全をサポートする Verizon の新ソリューションに組み込まれる予定。世界中の都市のリーダーが交通安全の強化にテクノロジを活用して、安全で住みやすい地域社会の実現を目指している。

米国の 35 以上の都市が、交通事故による死亡者を削減する世界的な取り組み「Vision Zero」に参加している。これは 1990 年代にスウェーデンで始まり、現在ヨーロッパ全土と米国で推進されている。ディープラーニングは、その中核を支えているという。

【関連リンク】
エヌビディア(NVIDIA)
ベライゾン(Verizon)

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