フォトロン、簡易モーションキャプチャシステム 「6D-MARKER Analyst」を発売

株式会社フォトロンは、カメラ1台、マーカー1枚で6自由度の位置(座標X、Y、Z)と姿勢(角度Roll、Pitch、Yaw)を画像計測できる簡易モーションキャプチャシステム「6D-MARKER Analyst」を発売した。

製品化の背景

近年、人物や機械などの実際の挙動を3次元計測できるモーションキャプチャシステムが様々な分野で導入が進んでいる。

放送映像分野やスポーツ・医療分野はもちろんのこと、人間工学的な観点の重要度が増す自動車開発等の産業分野や、技術進歩の目覚ましいVR分野、製造現場におけるロボット制御など用途が多様化している。

しかし一般的なモーションキャプチャシステムはカメラを複数台設置する必要があるため、設備が大型になりやすく、セッティング時間を短縮したい、狭い箇所を計測したい、カメラが振動する場所でも計測したい、導入コストを抑えたいといったニーズがあった。

同社ではそのようなニーズに応えるべく、カメラ1台とマーカー1枚から3次元空間内の位置(X、Y、Z)・姿勢(Roll、Pitch、Yaw)を画像計測できる簡易モーションキャプチャシステム「6D-MARKER Analyst」を発売する。

「6D-MARKER」は特殊な加工が施されたARマーカーで、従来のARマーカーと比較して正面撮影時の計測精度を飛躍的に向上させたことにより、モーションキャプチャに利用できる高い計測精度を実現したという。

また、「6D-MARKER」は挙動を計測する点だけでなく空間の座標原点としても設定できるため、カメラが動いたり、振動で揺れたりする環境でも計測することが可能だ。

「6D-MARKER Analyst」の主な特長

高精度ARマーカー

「6D-MARKER」は画像計測に特化した特殊な加工が施されたARマーカーだ。四隅に高精度印刷された参照点をベースに、マーカー1枚で6自由度の位置(X、Y、Z)・姿勢(Roll、Pitch、Yaw)の計測が可能だ。

マーカーの上側と右側に配置されたVMP(Variable Moire Pattern)は見る角度に応じて変化するモアレパターンのレンチキュラーレンズで、これにより従来型ARマーカーの課題であった正面撮影時の姿勢計測精度が向上する。

また左側と下側に配置されたFDP(Flip Detection Pattern)は見る角度に応じて白黒パターンが反転するパーツで、マーカーが手前か奥のどちらに傾いているかを判定できる。マーカー中央の記号はマーカーIDを識別し、最大32枚の同時計測が可能だ。

カメラ1台の簡単、省スペース、可搬型

一般的なモーションキャプチャシステムや3次元画像計測システムは2台以上のカメラと広い専用スペース、空間のキャリブレーション作業が必要で、カメラ位置は固定されたものが大半だ。

「6D-MARKER Analyst」なら事前設定は簡易的な作業のレンズキャリブレーション設定のみで、機器構成はノートPCに接続されたカメラ1台と計測対象にマーカーを貼るだけなので簡単かつ省スペース設置を実現する。

また、マーカーを空間の座標原点にも設定可能で、原点のマーカーが映っていればカメラが揺れたり振動したりしても計測可能だという。

ハイスピードカメラFASTCAM Miniシリーズに対応

「6D-MARKER Analyst」は対応の2.3 Mega PixelのUSBカメラに加えて、同社ハイスピードカメラのFASTCAM Miniシリーズにも対応している。

ハイスピードカメラを使えば、自動車の衝突試験のダミーヘッドや、エンジンの振動などの高速挙動も計測が可能。また、対応カメラ以外で撮影された動画データ(AVI/WMV/MP4形式)にも対応しており様々な計測シーンでの運用を実現するという。

【関連リンク】
フォトロン(PHOTRON)

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