みらい翻訳、深層学習による日中機械翻訳エンジンをリリース

株式会社みらい翻訳は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)との共同研究のもと、深層学習技術を用いたニューラル機械翻訳エンジン1の、日本語・中国語(簡体字)(以下、「中国語」もしくは「中」)を開発した。

中国語解析の開発には、都科摩〔北京〕通信技術研究中心有限公司の協力を得た。日・中双方向のビジネスシーンを想定した書き言葉系機械翻訳エンジン開発を行い、従来の統計的機械翻訳に比べ翻訳精度が向上したという。

また、ニューラル機械翻訳エンジンを搭載した企業向け機械翻訳サービスであるMirai TranslatorTMにも本年夏頃を目処に、今回開発した日・中機械翻訳エンジンを追加し、サービスを拡張しての提供を開始するとした。

日本経済における対中取引は、輸出入額および対中直接投資額も、製造業を中心に2017年においても堅調な推移をみせている。中国が日本経済にとって重要なパートナーである状況はこれからも継続されていき、ビジネスにおける中国との協業やコミュニケーションは今後も増加傾向が続くと考えられる。

一方で、深層学習による機械翻訳技術の進歩は目覚ましく、日英言語間のサービスはより日常的にビジネスシーンで利用されるようになってきている。みらい翻訳では、市場の要望に応えるためにも、この深層学習技術を活用した日本語・中国語間のニューラル機械翻訳エンジンの開発にいち早く取り組んできたという。

今回、従来型の統計的機械翻訳エンジンの翻訳処理結果と、今回開発したニューラル機械翻訳エンジンを、ビジネスコミュニケーションおよび製造系等のビジネス文章を評価文として、人手による精度評価を行った。

比較対象 1. 統計的機械翻訳エンジン(従来エンジン)
     2. ニューラル機械翻訳エンジン

従来エンジンに対するニューラル機械翻訳エンジンの粗読率2を確認したところ、中国語から日本語への翻訳処理結果の粗読率は60%(対従来エンジンからの改善率は80%)、日本語から中国語への翻訳処理結果の粗読率は80%(対従来エンジンからの改善率は30%)を超えた。

今回の結果では、特に日本語から中国語への翻訳精度が高く、日本企業内にある日本語文書を、中国の現地法人に情報共有する場合に役立つと想定される。

製造業の現場では、製造マニュアル等の日本語書類は充実しているが、中国等の現地法人では十分な資料が揃っていないことが多い。そのような場合、機械翻訳で大量の日本語書類を処理し、中国語で共有することが可能になる。

【関連リンク】
みらい翻訳(Mirai Translate)

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