日立とアマダ、IoTを活用した生産からバリューチェーン全体までの最適化に向けた協創を開始

株式会社日立製作所は、このほど、株式会社アマダとIoTを活用し工場における生産からサプライヤーも含めたバリューチェーン全体までの最適化に向けた協創を開始した。

第一ステップとして、アマダの富士宮工場(静岡県富士宮市)において、日立のIoTプラットフォーム「Lumada」を活用した先進モデルを順次構築。これにより、モノづくりの革新を実現するとともに、アマダの他の国内外の工場への適用拡大をめざすとしている。

近年、製造業においては、グローバル競争の激化と顧客ニーズの多様化により、多品種少量生産においても、大量生産並みの高い生産性を実現するマスカスタマイゼーションへの対応が求められている。

また、少子高齢化による労働人口の減少により、限られた人材を有効活用するニーズが高まっている。

こうした中、アマダでは、中期経営計画「TASK 3・2・1」の施策として、モノづくり改革を進めるとともに、ユーザー向けに提供している同社のIoTソリューション「V-factory」の強化・拡大に取り組んでいる。

一方で、日立ではOT(Operational Technology:制御・運用技術)とITを融合したIoTプラットフォーム「Lumada」や先進の研究開発力を活用し、顧客との協創を通じて、生産性向上や経営効率化などの課題を解決するデジタルソリューションを提供している。

そこで今回、アマダと日立は、板金加工機械を製造するアマダの主力生産拠点である富士宮工場において、両社のノウハウを融合しIoTを活用した生産からバリューチェーン全体までの最適化に向けた協創を開始。

具体的には、日立の「Lumada」を活用した高効率生産モデルの導入による工場での生産の最適化から、製造現場のKPIを一元的に見える化する製造ダッシュボードまでの高度な生産システムを、アマダの「V-factory」と連携して構築する。

さらに、国内外のサプライヤーとの生産情報連携など、バリューチェーン全体の最適化をめざす。将来的には、富士宮工場のスマートファクトリー化を足掛かりに、アマダの国内外の製造拠点への適用拡大を図っていくという。

日立グループではこれまで、株式会社日立産機システムが、アマダの土岐事業所(岐阜県土岐市)において、2017年9月から、設備稼働状況の見える化をはじめとしたIoTシステムの構築実績がある。

こうした経験・ノウハウを生かし、日立と日立産機が連携して、今回のアマダとの協創を推進。日立では、今回の協創を通じて得た成果をIoTプラットフォーム「Lumada」の産業分野向けソリューションに取り込み、製造業向けに積極的に事業展開を図っていく考えだ。

【関連リンク】
日立(HITACHI)
アマダ(AMADA)

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