SAPジャパンが新ソリューション、「デジタルツイン」を用いたコラボ環境を提供

SAPジャパン株式会社は、コラボレーティブな研究・開発向けの新しいソリューション、「SAP S/4HANA Cloud for intelligent product design」の提供を、本日より日本市場向けに開始した。

同ソリューションは、最新のSAPデジタルツインテクノロジーを使用してSAP Cloud Platform上に構築されており、デジタルツインのネットワークによる新しいビジネスモデルを実現するものだという。

同ソリューションは、デジタルツイン情報を共有できるため、新しい製品についてのインサイトをリアルタイムで得ながら社内および社外の関係者と連携してエンジニアリング文書の保存、共有、レビューを行える。

SAP Leonardoを基盤とし、デジタルコアのビジネスプロセスと統合されたSAP S/4HANA Cloud for intelligent product designを導入することで、要件主導のシステムエンジニアリング、さらにサプライヤーとパートナーの広範なネットワークを通じた即時のコラボレーションを実現して、製品の設計および開発を加速できるとしている。

SAPの提供するデジタルツインのネットワークは、資産と製品の仮想的定義、物理的定義、条件的定義、商業的定義をリアルタイムに同期することで、イノベーションの加速、業績の最適化、サービス要件の予測、診断の改善、優れた意思決定に貢献。

製造メーカー、設備資産オペレーター、サプライヤー、サービス企業の間で、緊密なコラボレーションを可能にする。

デジタルツインと、SAPの製造ソリューション、クラウドネットワーク、さらにSAP Leonardoの機械学習、ブロックチェーン、IoTなどを組み合わせるこの手法により、製品ライフサイクルが最適化され、以下が実現するとしている。

デジタル化

オンプレミスとクラウドの両方のソリューションからのデジタルツインビジネスデータ、製品情報、設備資産マスターデータ、IoT接続データを同期することで、物理世界をデジタル化する。

SAP Predictive Engineering Insights、SAP Predictive Maintenance and Service、SAP 3D Visual Enterpriseなどのソリューションでは、データ処理機能と、設定、状況、条件、制御などのリアルタイム情報を利用できる。

ビジネスプロセス

高度なエンタープライズグレードのデータ処理機能を使用することで、デジタルツインの構築、アクセス、更新を行い、ビジネスプロセスを推進。

SAPのソリューションは、設計から、製造、メンテナンス、サービスに至る統合データモデルを提供する。

これには、コンピューター支援設計(CAD)、ERP、製品ライフサイクル管理分野の既存システムへのパッケージ統合も含まれる。

メーカーやオペレーターにエンドツーエンドのプロセスサポートを提供する製品/サービスには、SAP S/4HANA、SAP Engineering Control Center統合ツール、SAP Hybris Service Cloudソリューション、SAP Manufacturing Integration and Intelligenceアプリケーション、SAP Manufacturing Executionアプリケーションなどがある。

ビジネスネットワーク

SAP Aribaソリューション、SAP Asset Intelligence Network、SAP Distributed Manufacturingアプリケーションなどの先進のネットワーク製品/サービスにより、製品や設備資産に関するコラボレーションのための仮想プラットフォームが提供される。

デジタルツインのネットワークは、安全なデータアクセス、共有とガバナンスをグローバル全体で実現するという。

デジタル化のネットワーク

特定の設備資産内、および設備資産間で、システムのツインツーツイン接続が可能。

SAP Asset Intelligence NetworkのようなSAPソリューションは、製品や設備資産ライフサイクルにおけるリアルタイム機能を強化するため、設備資産コアモデリング環境で業界標準のサポートを提供している。

【関連リンク】
エスエイピー(SAP)

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