ロシアの新興企業N-Tech.Lab、顔認証でGoogleを出し抜く

N-Tech.Labは、ワシントン大学が開催した顔認証アルゴリズムの世界コンペで優勝した。ロシアの主要経済日刊紙Vedomostiが伝えたところによると、ロシアのプログラマーによって開発されたこのアルゴリズムは、Googleが開発したFacenetと呼ばれる製品など、100以上の他のシステムを出し抜いた。

 

N-Tech.Labのチームは、個人の顔の特性を復元することができる人工ニューラルネットワーク(生物学的神経回路網からヒント得てできたモデル群)に基づいた特別の顔認証アルゴリズムを開発した。N-Tech.Labのソリューションは、大きなデータセットの中で検索するに当たって最も正確なものであると断言された。それらは100万人の顔において73.3%の精度を達成した。

この指名においては、GoogleのソリューションであるFacenetと北京大学の専門家によって提案されたアルゴリズムは、それぞれ2位と3位だった。

こうした認証技術の開発における最大の課題は、撮影や照明の状況、顔の表情、画質、に関わらず、アルゴリズムに重要な特徴を検出させることにあると、同社の代表者は指摘した。
このソフトウエアはまた、短時間で、限られた計算資源によって大量の画像データを高速処理しなければならない。

N-Tech.Labの創立者であるアーテム・クハレンコ氏は「現在、我々は、我々の技術に基づいた2つの商品の発売を計画している。我々はまた、将来の開発のための投資を増やす可能性を検討している」と語った。

顔認証技術は、司法当局がストリーミングビデオカメラを使って犯罪の容疑者や指名手配者を捜査、特定するために利用することができると、アーテム・クハレンコ氏は述べた。さらに、この種の情報は、税関が入国を禁止されている人々を見分けるのに役立つかもしれない。それはまた、リアルタイムモードで大きなスポーツおよび文化イベントの間にスタンドや周辺地域のファンを確認し、状況を監視することができるだろう。

開発者は「この種の技術は現在、銀行詐欺の防止を支援するビジネス解析システムにおいて上手に利用されている。神経回路網は最近『爆発的に増加』、今日では、それらによって我々は、かつては非常に困難と思われていた課題を解決することができる。それらの価値と機能エリアは将来、著しく大きくなるだろう」と語る。

開発された技術のもう1つの適用分野は、ダイレクトマーケティングである。アルゴリズムは、eショップからの録音を分析し、ソーシャルネットワークで顧客を探すことができる。それから、予想購買者は個別の広告メールを受信する。

 

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