凸版印刷、無線通信規格「EnOcean」に対応した電池レスのIoT機器に「表示」を実現

凸版印刷株式会社は、環境発電(エネルギーハーベスティング)技術で駆動する電子ペーパーを開発。無線通信規格「EnOcean(エンオーシャン)」に対応した電池レスのIoT機器に「表示」を実現したという。

IoT機器メーカーなどとの協業を視野に、2018年9月より同製品のサンプル出荷を開始する。

インダストリー4.0やIoTが注目される中、製造・物流業界などにおいて、ICT技術を用いた情報の活用と可視化の重要性が高まっている。

「EnOcean」は、光や温度、振動などの微弱なエネルギーを集めて電気エネルギーに変換する「エネルギーハーベスティング技術」を使用した電池レスの無線通信規格。電源の確保や電池交換といったメンテナンスが不要な特長を活かし、センサーやスイッチなどでの普及が進んでいる。

また電子ペーパーは、低消費電力、紙のような見やすさ、薄型・軽量といった、他のディスプレイにはない特長を持っている。

凸版印刷はこの「EnOcean」と電子ペーパーの特長に着目。約20年間培ってきた電子ペーパーの製造・開発技術により、エネルギーハーベスティング技術を活用して発電した微弱な電力での表示が可能な電子ペーパーの開発に成功したという。

これまで不可能とされてきた電池レスのIoT機器への常時表示を実現することにより、IoT機器の利便性向上に貢献できるとしている。

製品の特徴は以下の通りだ。

  • 無線通信規格「EnOcean」に対応:
    広く普及している無線通信規格「EnOcean」に対応しており、既存のデータ通信インフラを活かしたシステム連携が可能なため、導入負荷を軽減できる。
  • 微弱電力で表示を切り替え:
    電子ペーパーの特長である低消費電力を活用し、エネルギーハーベスティング技術によって発電した微弱な電力でも表示の切り替えが可能。
  • セグメント型電子ペーパーを採用:
    電子ペーパーの中でも低消費電力で、数字や文字、アイコンなど固定パターンの滑らかな表示が可能なセグメント型電子ペーパーを採用。
  • 電源なしで表示を保持:
    一度表示された内容は、次に書き換えるまで常時表示が保持される。

【関連リンク】
凸版印刷(TOPPAN)

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