NEC、インテルとモバイル基地局を仮想化するCloud-RANソリューションの開発において協業

NECは、Intel Corporationと、次世代無線インフラ向けにモバイル基地局を仮想化する「Cloud-RANソリューション」を共同開発すると発表した。

インテルは仮想化ノウハウを提供し、NECはそのノウハウを基地局の仮想化に適用および、全体管理を担当する。NECとインテルはCloud-RANソリューションの有効性を検証する実証実験を2016年2月に開始予定だ。

 

一体型モバイル基地局は、電波の送受信を行う無線処理部 (RU:Radio Unit)と、データ処理を行うデジタル処理部(DU:Digital Unit)で構成されている。

NECがインテルと開発するソリューションは、携帯電話やタブレット、今後普及が見込まれるIoTの接続制御などを行う DUのレイヤー2以上の上位処理部分機能を仮想化し、インテルのマルチコアプロセッサーを搭載した汎用サーバ上の仮想化基盤上に集中化する。DUが各 RUを集中制御することで通信容量に応じて基地局の処理能力を柔軟に変更可能なため、省電力化などによる運用コストの削減や、データ処理が集中する場所で の通信性能向上を実現する。

 

高画質な動画配信サービスやIoTの普及などにより、モバイ ル通信の需要はますます拡大しており、高速大容量ネットワークの構築・運用が求められている。

通信需要に合わせて高速大容量ネットワークを新たに構築す るためには、専用ハードを調達するといった作業に多くの時間とコストが必要だ。また、追加の設備投資に伴い運用コストも急激に増えるという課題がある。これらの課題を解決するためにNECはインテルと協業している。

NECは、インテルのマルチコアプロセッサーやNIC、DPDK(注1) を採用した汎用ハードウェアの仮想化基盤上にvEPC(仮想モバイルコアネットワーク)ソリューション、vCPE(顧客宅内通信機器の仮想化)ソリュー ションを展開している。

今回、NECとインテルはその仮想化の対象をモバイル基地局まで拡張し、商用化に向けた検討を進める。また、5G世代に向けて 仮想基盤ネットワークインフラの検証を共同で実施する。

 

NECは、ONF(注2)やOpenDaylight(注3)、ETSI NFV(注4)、OPNFV(注5) 等の各種標準化団体・コミュニティに参画し、SDN/NFVの普及促進に貢献してきた。また、NECは、SDN/NFVを活用した最適なネットワーク アプリケーションやソリューションの提供を可能にするためのパートナーシッププログラム「NEC SDN Partner Space」を推進しており、現在、40社以上のグローバルベンダーが参加している。

 

(注1) Data Plane Development Kit:インテル社が提供するIAサーバの高速パケット転送処理を実現するためのソフトウェアライブラリ

(注2) Open Networking Foundation:SDNの中核技術であるOpenFlowの標準化を推進している団体

(注3) OpenDaylight:SDNを実現するオープンソースソフトウェアを開発・推進する団体

(注4) ETSI(欧州電気通信標準化機構)のNFV標準化を策定するためのグループ

(注5) Open Platform for NEV:キャリアグレードの統合されたオープンソースNFVリファレンスプラットフォーム策定のプロジェクト

 

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