CTC、ASOCSと販売代理店契約を締結しローカル5Gのソフトウェア製品「CYRUS」の提供を開始

近年、企業や自治体がローカル5Gを導入するケースが増えている一方、RU(無線装置)、DU(無線信号処理部)、CU(データ処理部)から構成されるローカル5Gの基地局は、同一ベンダーでハードウェアとソフトウェアを揃えなくてはならないケースが多く、機器選定やサイジングの自由度が低いため、導入費や運用費が高額になってしまうことが課題であった。

そうした中、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は、ASOCS Ltd.(以下、エイソックス)と販売代理店契約を締結し、ローカル5Gの基地局を構築するソフトウェア製品「CYRUS(以下、サイラス)」を、2023年03月01日より提供する。

「サイラス」は、基地局を構成するDUとCUの機能をもち、汎用サーバで構築された仮想マシン上で動作するソフトウェア製品だ。

用途に応じて汎用サーバを調達し、ネットワークの規模に合わせて柔軟なサイジングを行うことで、導入コストと運用コストを低減することができる。

CTC、ASOCSと販売代理店契約を締結しローカル5Gのソフトウェア製品「CYRUS」の提供を開始
「サイラス」ローカル5Gの機器構成

「サイラス」のソフトウェアライセンスは利用規模に応じて年額1千万円(税抜き)からサブスクリプション型で提供される課金体系となっている。

また、「サイラス」は、様々なベンダーの機器やシステムとの相互接続を可能とする「Open RAN」に準拠しており、無線アクセスネットワークを担うRANの仕様が標準化されている。インターフェースが共通化されているため、エイソックス製品以外のRUとの相互接続が可能となる。

さらにCTCは、ネットワークの設計、構築、試験、保守なども提供する。

基地局の開設段階では、免許申請の書類準備や総務省への報告資料などの作成を支援し、開設後は、無線の到達範囲や電波強度の測定などを実施。運用後の構成変更に伴う免許の変更申請にも対応し、総務省が策定しているガイドラインに則ったローカル5Gの安定運用を支援する。

また、2022年1月にCTC平和島物流センター内にローカル5Gの技術検証が可能な専用スペースを開設しており、商用環境の構築前に複数の構成で検証を行うことも可能だ。

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