株式会社コンテックは、Wi-Fi 6Eに準拠の無線LANアクセスポイント「FLEXLAN FXA5000、FXA5020」を開発し、2024年4月9日より受注を開始すると発表した。
今回開発された新製品は、メッシュWi-Fiとスマートローミング機能を搭載した、無線LANの新規格Wi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)に準拠の無線LANアクセスポイントだ。
メッシュWi-Fiとは、1つのネットワークグループ(ESSID)を複数のアクセスポイントで網の目(メッシュ)状の通信経路で構成するものだ。
これにより、通信経路のどこかで障害が発生しても、自動的に最適な代替経路を確保して通信接続を維持するなど、障害に強いネットワークを構築できる。アクセスポイント間も無線接続であるため、アクセスポイントを増やすことで通信エリアを広げることが可能だ。

一方スマートローミングは、通常1つの無線接続での通信を2つの無線接続(二重リンク)に拡張して通信する「デュアルステーションモード」を搭載している。一方の無線接続が途切れても、もう一つの無線接続があるため、ローミング中にデータ通信が途絶えることがないのが特徴だ。

その他にも、最も伝送効率のよいサブキャリアを割り当てる技術である「OFDMA」や、通信速度を高速化する機能「MU-MIMO」、周波数リソースの空間再利用を促進する「Spatial Reuse」が実装されており、Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)準拠の従来製品から通信速度が2.8倍となっている。
さらに、多くの子局を同時に利用する場合に発生していたスループットの低下や遅延が改善。従来の2.4GHz帯と5GHz帯に加え、新たに6GHz帯が使用可能となることで、電波干渉が減った。
「FXA5000」(トップ画左)は、アンテナを内蔵しており省スペースで利用できるのに対し、「FXA5020」(トップ画右)は同梱のアンテナに加え、各種オプションアンテナを取り付けることでより環境に応じたシステム構築が可能となる。
適した利用シーンとしては、半導体製造・食品工場や物流センター、医療機器など、高い信頼性が求められる環境が挙げられている。
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