ソフトバンク株式会社は、同社が開発した通信業界向けの生成AI基盤モデル「Large Telecom Model(LTM)」において、複数のAIエージェントが相互に連携して分析から判断、実行まで自律的に行うマルチAIエージェント基盤を構築したと発表した。
今回構築されたマルチAIエージェント基盤は、役割ごとに最適化された複数の業務特化型AIエージェントが連携して動作するシステムだ。
従来は人が分担して行っていた分析から判断、実行までの一連の業務において、各AIエージェントが検知・分析した結果を、別のAIエージェントが引き継いで判断や対応を行う。
これにより、従来は熟練者による判断や引き継ぎが必要だった運用プロセスの属人化を防止し、迅速な判断による対応スピードの向上を実現する。
また同社は、ネットワーク運用業務の自動化に向けた取り組みの一環として、基地局の開設時やハードウエア構成の変更時などに実施されるインテグレーション業務で、同基盤の検証を開始した。
この検証において同基盤は、各種ログや設定情報、蓄積されたネットワークの設計・管理・運用ノウハウを基に、検知された異常を分析する。そして、原因の特定から解決策や対応方針の提示、必要に応じた関係者への報告、対応に至るまでを自律的に行う。
これにより、担当者が個別に判断していた対応方針の策定や関係部署との連携などが自動化される。
ソフトバンクの執行役員兼先端技術研究所の所長である湧川隆次氏は、「今回構築したマルチAIエージェント基盤が、分析・提案にとどまらず判断から実行までを担う『AI主体のネットワーク運用』へと進化させるものである」と言及している。
今後の展望としては、基地局のインテグレーション業務に加え、障害対応やトラフィックの最適化、品質改善、設備保全などの多様な業務においてAIを活用し、自律化を段階的に進めていくとしている。
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