Amazonがスマートスピーカー「Amazon Echo」の新製品を発表、機械学習の高速化に対応するシリコン・モジュール等を搭載

Amazonが、新しいAmazon Echoシリーズを発表し、Amazon.co.jpにて予約受付を開始した。

新しいEchoシリーズは、球体・ファブリック仕上げのデザインで3.0インチのウーファーと2つのツイーターを搭載し、Dolbyステレオサウンドを楽しむことができる。Echo Studioと同様に、自動的にデバイスが設置された空間の音響特性を感知し、最適な音質でのオーディオ再生を微調整できるため、お気に入りの音楽を設置場所に合わせて再生することができる。また、Zigbee対応のスマートホームハブを内蔵し、BLE(Bluetooth Low Energy)にも対応している。

そのほか、Amazonが開発した機械学習の高速化に対応する新しいシリコン・モジュール「第1世代AZ1ニューラル・エッジ・プロセッサ」を搭載している。Amazonの推論エンジンが利用者のデバイスに搭載されたプロセッサで動作し、AZ1でのニューラル音声認識機能がAlexaに利用者からのリクエストを伝え、Alexaがより早く応答するように働くという。現在米国のみ対応で、今後日本でも高速化された音声認識機能が提供開始となる予定としている。

他方、EchoシリーズのEcho Dotの新製品も発表された。新たなEcho DotはEchoと同様に球体のファブリック仕上げのデザインで、Echo Dot with clockもEcho Dotと同様に改良され、シンプルなLEDディスプレイで時刻や気温、タイマー、アラームを簡単に確認することができる。さらに、Echo Dot with clockのアラームをタップしてスヌーズする機能が、EchoとEcho Dotでも利用できる。

そして、新たなEcho Show 10では10インチのHDスクリーンを搭載し、持ち主の動きに合わせて回転し左右の方向に向きを変えるため、部屋の中のどこにいても常にスクリーンを見ながらAlexaに話しかけることができる。また、新たに搭載されたブラシレスモーターにより静かに回転する。さらに、家族や友人とAlexaを通じたビデオ通話中に部屋の中を移動しても、13メガピクセルのカメラと自動フレーミング機能が、話している人を自動的に常に正面から拡大表示する。

また、Echo Show 10では、株式会社クックパッドの料理レシピを見たり、日本放送協会のNHKニュースを見たり、Prime Videoの映画やドラマを鑑賞できる。さらにNetflixも今後提供開始予定で、Alexaに話しかけるとNetflixのオリジナル作品などを含むコンテンツをEcho Show 10やスクリーン付きEcho Showシリーズのデバイスで楽しむことができる。

なお、Echoの価格は11,980円(税込)、Echo Dotは5,980円(税込)でチャコール、グレイシャーホワイト、トワイライトブルーの3色展開である。Echo Dot with clockは6,980円(税込)で、グレイシャーホワイトとトワイライトブルーの2色展開だ。Echo、Echo Dotは10月22日の出荷開始を予定しており、Echo Dot with clockは11月5日の出荷開始予定だ。また、Echo Show 10は29,980円(税込)で、チャコールとグレイシャーホワイトの2色展開、年内の出荷予定である。

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