KDDI、沖縄セルラーは2017年11月28日より、ホームIoTサービス「au HOME」の内容拡充および、利用対象者を拡大すると発表した。またKDDIは、「au HOME」を多業種のパートナー企業と共同で企画、開発するコラボレーション型ホームIoTサービス「with HOME」を2018年1月下旬より提供開始すると併せて発表した。
「au HOME」がサービス内容を拡充・利用対象者を拡大
「au HOME」は、スマートフォンとIoT活用により、外出先から家電操作や電気使用量を確認したり、子どもやペットの様子を確認、会話ができるなど、暮らしをサポートするauのサービスだ。
現在提供中の、外出先での家族や自宅の状況把握に加えて、自宅にいる家族とのコミュニケーションなどで利用できるセンサーやネットワークカメラのほか、自宅の赤外線機器 (エアコン、照明、TVなど) のON/OFFがアプリからできる「赤外線リモコン」や、コンセントとプラグの間に挟むことで利用電力量がアプリでわかる「スマートプラグ」を新たに追加する。
また「au HOME」は、「Google Home」、「Google Home Mini」に対応。「OK Google,エアコンつけて」などと呼びかけると、赤外線に対応した家電の操作が可能になる。
さらに、「au HOME」の対象者を「auひかり」以外のインターネットサービス、かつauのユーザーのにも拡大。自宅にWi-Fi環境があるユーザーはWi-Fi環境に「無線通信アダプタ(A)」を接続し、自宅にWi-Fi環境がないユーザーは「Qua station」を利用することで「au HOME」を利用できる。
なお、「au HOME」は、2018年春以降、事前にシナリオを設定することで、スマートフォンや音声で操作をしなくても、家電や「au HOMEデバイス」を操作できるサービスの提供を開始。最寄り駅に到着すると、自宅の照明やエアコンがONに、「開閉センサー」で外出を検知したら自宅の家電の電源がOFFになるなど、さまざまなシナリオが用意される。
加えて、「au HOMEアプリ」上で、自宅にある家電を登録することで一元管理し、いざという時に見つからない取扱説明書に簡単にアクセスできる機能を追加。さらに「au HOMEアプリ」では、ライフデザイン商材との連携を強化に向け、保有家電と最新家電との電気料金比較、買い替えの提案、消耗品が「Wowma!」で簡単に購入できるといった機能を提供する。
コラボレーション型ホームIoTサービス「with HOME」
KDDIは、前述のホームIoTサービス「au HOME」を多業種のパートナー企業と共同で企画、開発するコラボレーション型ホームIoTサービス「with HOME」を2018年1月下旬以降に提供開始すると発表した(※1)。
今後普及が期待されるIoT市場において、さまざまな業種の企業がIoTに関連するサービスの検討および、提供を開始している。KDDIは、ホームIoTの分野において、多業種のパートナー企業とコラボレーションしたサービスを企画・開発することにより、国内におけるホームIoTの普及を目指すとしている。
また、スマートフォンの世帯保有率が71.8% (※2)に達する国内市場において、住宅(ホーム)内のあらゆるセンサーとスマートフォンが連携することで、在宅時や外出時に限らず利用者の生活をより豊かにするため、今回、住宅業界をはじめとする25社の企業から賛同を得、住宅(ホーム)を起点としたホームIoTサービスの普及を推進していくという。
「au HOME」は、「あんしん」「べんり」「たのしい」の3つをコンセプトとしている。
そこで、「with HOME」の第1弾として、以下のプラットフォームをパートナー企業へ提供する。
- 「あんしん」:外出先からでも自宅の鍵・窓の開閉状況や、家族やペットの状況が確認できる
- 「べんり」:家電の操作ができる
- 「たのしい」:Googleの音声アシスタントを搭載したスマートスピーカー「Google Home」と連携
「with HOME」のサービス詳細は決まり次第、発表される予定だ。
※1 ケーブルテレビサービスを利用する顧客向けには、ケーブルテレビ事業者と連携しホームIoTサービス「ケーブルプラスHOME」の提供を開始
※2 総務省「2017年版 情報通信白書」P.4情報通信端末の世帯保有率の推移
【関連リンク】
・「au HOME」(紹介サイト)
・「au HOME」サービス拡充内容詳細
・「with HOME」賛同企業・団体一覧
・ケイディーディーアイ(KDDI)
・沖縄セルラー(OCT)
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。