建設業は、死亡事故等などの労働災害発生率が他の産業と比べても高く、その対策として、建設現場では、危険予知活動(以下、KY活動)が行われ、安全意識の向上が図られている。
しかし、KY活動は作業者の経験や知見に依存する部分が多いため、安全対策の品質の担保が難しいことや、安全対策の形骸化により、安全意識が低下しがちなことが課題となっている。
そうした中、スパイダープラス株式会社は、同社が提供する建設DXサービス「SPIDERPLUS」において、「SPIDERPLUS」ユーザが別途有償により利用可能な「SPIDERPLUS PARTNER」にChatGPTを組み込んだ「AI支援機能」を、2023年7月19日より提供開始することを発表した。
「SPIDERPLUS」は、図面データ上にタブレットで撮影した画像やメモを紐付けし、クラウドで共有することができるサービスだ。また、検査実施に特化したオプション機能を組み合わせることも可能だ。
「SPIDERPLUS PARTNER」は、現場監督と専門工事会社との情報伝達をデジタル上で完結させることができる機能だ。現場監督からの施工指示や是正に加え、専門工事会社からの日々の工事進捗報告や作業関連の届出などを行うことができる。

今回発表された「AI支援機能」は、ChatGPTへの質問を適切に行なうためのテンプレートを定義することができ、その日の作業内容を質問フォームに入力すると、あらかじめ定義したテンプレートとの組み合わせによって、ChatGPTによる安全対策の提案が表示される機能だ。
これにより、現場監督は日々の作業内容からその日に注意すべき安全対策の提案を得ることができ、作業者はChatGPTからの提案を参考にした安全対策を実行することができる。
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