建設業界における再作業の約70%は、設計の変更、エラー、または見落としに起因している。そのため、設計や基準に従って建設されていることを確認するための文書化が、プロジェクトにおいて重要な役割を果たす。
多くの設計プロセスはCAD図面から始まるが、正確な図面の作成は時間がかかり、測量やモデリングに特化したトレーニングを受けた専門家が必要となる。
そこでMatterport, Inc.は、MatterportのデジタルツインからCADファイルを作成できる「CAD File Add-On」を発表した。
これまでMatterportは、BIM File Add-Onの一部としてのみCADファイルを提供してきたが、BIMほどの詳細度を必要としていないプロジェクトにおいては、不要な工数と費用が発生していた。
そこで、ワンクリックソリューションである、「CAD File Add-On」を使用することで、Matterportより取得した点群データから編集可能なCAD図面を生成し、設計および文書化に要する時間を短縮することができるようになった。
「CAD File Add-On」パッケージには、「DWG CAD形式の平面図および天井伏図(AutoCAD 2020バージョン)」「DWGからエクスポートされた.DXF」「すべての平面図と天井伏図のPDF」「RCS点群ファイル」「印刷スタイルファイル .CTB」が含まれている。
これにより、設計および建設業界向けのMatterportの、既存のアドオンや統合機能を拡張する。
なお、これには、Matterport BIM File(BIMとCADの両方を含む)、MatterPakバンドル(色付き点群データ、天井伏図、高解像度の平面図、3Dメッシュファイルおよびテクスチャマップ)、およびProcore TechnologiesやAutodesk Construction Cloudのような、建設プロジェクト管理ソフトウェアツールとの統合が含まれている。
新しい「CAD File Add-On」は、2024年初めに、全世界のすべての地域で利用可能になる予定だ。
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