建設現場では、混在作業による労働災害を防止するために、元請会社と協力会社間で作業上の留意点や注意事項等を確認する作業間調整会議を日々実施している。
これらの「作業間の連絡および調整」は労働安全衛生法により定められており、その証跡として、会議では元請会社が各協力会社の職長へ印刷した帳票を回覧し、手書きでサインをした後に、一定期間保管することが一般的だ。
そのため、これまではシステム上で作成した帳票を印刷し、手書きでサインをするという、紙とシステムによる運用が混在していた。これにより、帳票を回覧する際に紛失や汚損、サインのし忘れが発生してしまい、日々の作業工数・負担が増える課題があった。
そこで株式会社リバスタは、建設現場施工管理サービス「Buildee(ビルディー)」の機能の一つである「Buildee調整会議」において、電子承認機能に対応した作業間連絡調整書※のフォーマットを開発し、2024年9月30日より提供を開始する。
※作業間連絡調整書:混在作業による労働災害防止を目的に、作業内容・作業上の留意点や元請会社による指導事項等を各協力会社へ周知するための帳票のこと。
今回開発された機能は、主に3つの機能から成る。
一つ目は、電子承認機能だ。これは、協力会社が「Buildee調整会議」で翌日の作業予定を登録した上で、元請会社と協力会社が作業間調整会議で合意した作業予定に対し、元請会社および協力会社は「Buildee調整会議」で電子承認・受領が可能なものだ。
二つ目は、承認後の制御ロック機能だ。元請会社が、「Buildee調整会議」上で登録された作業予定・作業実績に対し電子承認をすると、制御ロックがかかり編集が不可となる。また、電子承認時は協力会社の受領者、元請会社の最終承認者が記録される。
三つ目が、承認漏れの見える化だ。「Buildee調整会議」の機能画面一覧にて、元請会社では現場内全体の作業予定・作業実績の未承認件数を、協力会社では自社および下請け協力会社の作業予定受領・確定の未承認件数を表示し、承認漏れを把握しやすい機能を実装している。
また、未承認の作業予定・作業実績が存在する場合、アラートメールも送信されるため、作業予定・作業実績の承認漏れを防止する。
今後リバスタは、「Buildee」の機能改善やサービス拡充に取り組んでいくとしている。
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