昨今、局地的な強風や大雨が発生しており、土木や建築などの建設工事においては工程管理や作業員の安全確保に大きな影響を与えている。
現場では単に気象予測や観測情報を確認するだけでなく、関係者全員へ迫りくる気象リスクを確実に伝達し、迅速な安全対策へとつなげる仕組みが求められていた。
こうした中、シスメット株式会社は、気象情報にAIや各種環境データを掛け合わせ、危険の自動報知を一元管理できる気象総合プラットフォーム「ZEROSAI X(クロス)-AI」の提供を、2026年2月18日より開始したと発表した。
同システムは、現場に設置した気象観測装置のデータを基に、AIが最大72時間先までの風速予測を提供する。直近1ヶ月のデータをAIに学習させることで、現場付近の地形や特性を加味した高精度な予測が可能となっている。

これに加え、17日先までの500mメッシュ降水量予測や暑さ指数(WBGT)、1時間先の雷情報なども統合して配信される仕組みだ。
また、気象データだけでなく、現場の水位や騒音、振動、濁度、pH、粉じんといった多様な環境データもオプションとしてクラウド上で一元管理できる。
気象や環境の変動リスクを検知した際には、現場の警報装置や、directやLINE WORKSなどのビジネスチャットを通じて関係者へ自動的に報知が行われる。

なお、山中での砂防堰堤工事や災害復旧工事など、通信環境や電源の確保が困難な現場においても、オプションの太陽光電源装置や衛星通信「Starlink」を活用することで、全国どこでも継続的な運用が可能だ。

シスメットは今後、提供する気象・海象データを顧客の設備やシステムと連携させ、現場の運用ルールに合わせて「自動で動く」仕組みへと発展させていく計画だ。
例えば、予測雨量が規定値を超えた際の自動水門閉鎖や、予測風速に応じた事務所内アラートの自動鳴動など、アラート通知から設備制御までの包括的な設計を推進していくとしている。
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