清水建設株式会社は2026年5月20日、建設現場のカメラ映像と独自AIを用いて施工状況をリアルタイムに自動判定する「AI施工管理システム」を構築したと発表した。
同システムは、施工箇所付近に設置したクラウドカメラの映像をAIが解析して作業フェーズを推定し、実績データとして外部の工程管理ソフト等と連携させることで、施工管理の一部を自動化するソリューションだ。

同システムは、清水建設がセーフィー株式会社、株式会社ウェッブアイ、株式会社コルクの3社の技術協力を得て、横浜市の立体交差工事における山留め杭工事を対象に実証実験を進めているものである。

最大の特徴は、視覚特徴解析技術とマルチモーダルLLM(大規模言語モデル)を組み合わせた独自のハイブリッド型AI解析技術を活用している点にある。
これにより、重機の配置や配管の接続状態などを映像から読み取り、現場が「マシンセット」「削孔」など、どの作業フェーズにあるかを高精度に推定し、デジタルデータ化することが可能となっている。

AIによって判定された施工状況は「デジタル資産」として蓄積され、歩掛りの計算や工程シミュレーションに活用される。

さらに、この実績データをBIM/CIMや工程管理ソフトと連携させることで、作業予定との乖離が生じた際の工程計画の見直しや、資機材手配の修正などが一部自動化される。
これにより、従来担当者が手動で行っていた情報修正や分散したシステムの一元化に伴う手間が解消され、業務時間の短縮と施工管理の大幅な省力化が見込まれている。
清水建設ら4社は今後、実証実験の継続によりAIの検出精度をさらに高めるとともに、現在適用している山留め杭工事以外の工種へもシステムの展開を進めていく計画だ。
同社は、将来的には四足歩行ロボットなどの自律移動体を活用し、現場内を移動しながらデータ収集を行う新たな運用手法も視野に入れるとしている。
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