AIを搭載した組込みエッジコンピュータ・デバイスは、AI処理の負荷を埋めるべくパフォーマンスの向上を必要とするが、サイズや重量、パワーバジェット、コストによって制約される。
アドバンテック株式会社は、様々な業種・業態に特化したアプリケーションで顧客のニーズとエッジコンピューティングの課題に対応するため、NVIDIA Jetson Xavier NXを採用した低消費電力な産業用コンピューター「MIC-710AIX」および「MIC-710IVX」を発表した。日本国内においては、アドバンテックテクノロジーズ株式会社ならびにアドバンテック株式会社を通じて販売される。
今回アドバンテックは、NVIDIAのElite PartnerとしてJetsonプラットフォームを採用し、様々な産業用I/Oをサポートしリモートデバイス管理機能を備えたAI対応の産業用システムを提供し、様々なアプリケーションにおけるエッジAIの導入を促進する。
Advantech AI IPCシステムは、NVIDIA Jetson Xavier NX、Jetson AGX Xavier、Jetson Nano、Jetson TX2などJetsonシリーズの全てのSOMをラインナップしている。 パッシブ・クーリング・システムを採用しており、道路沿いや製造生産ラインなどの過酷な動作環境のAIアプリケーションで利用可能だ。
さらに、フレームグラバーボードの搭載や、データ通信を行うための有線/無線モジュール類の搭載など産業用I/Oインターフェイスをサポートしており、様々なアプリケーションのニーズに対応する。
MIC-710IVXは、AI NVRシステムとして、特にスマートシティ分野向けに8チャネルのIPカメラによるビデオ分析を実現する。
Advantech AI NVRシステムは、Jetson NanoとJetson AGX Xavierモジュールを搭載した「MIC-710IVA」「MIC-730IVA」を開発しており、従来のNVR(ビデオ監視システム)でのAIコンピューティングにも対応している。また、8チャネルPoEと内部3.5インチHDD/SSD 2スロット対応の設計により、大容量の録画データ保管が必要となる交通モニタリング、セキュリティ、小売、物流などのスマートシティ・アプリケーションに対して、最大8チャネルIPカメラ接続によるビデオ分析が可能となる。
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