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要素技術 > キヤノン、0.08luxの低照度環境下でもカラーのフルHD動画を撮像可能なCMOSセンサー「LI7050」を開発
近年、IoTの進展に伴い、ネットワークカメラや産業用カメラの需要が高まっている。特にフルHDや夜間でもカラーで撮影できるカメラのニーズが拡大している。
キヤノン株式会社は、1/1.8型で0.08lux(ルクス)(※)の低照度環境下でもカラーのフルHD動画を撮像可能なCMOSセンサー「LI7050」を開発し、2020年10月下旬に発売する。
- 0.08luxの低照度環境下でもカラーのフルHD動画を撮像可能
1/1.8型(対角9.03mm)、画素サイズが一辺4.1µm(マイクロメートル)と小型でも画素構造を設計するとともに低ノイズを達成し、0.08luxの低照度環境下でもカラーのフルHD動画を撮像できる。
一般的に、夜間監視においては赤外線カメラを用いてモノクロで撮影するが、同センサーを搭載したネットワークカメラにより、例えば公共施設や道路・交通機関などにおいて夜間でも人物の服装や車両の色情報を確認することに役立つことが期待される。また、小型かつ高感度なイメージセンサーが求められる、水中ドローンに搭載するカメラや顕微鏡用カメラのほか、警備用のウエアラブルカメラなどへの活用が可能だ。
- 120dBのダイナミックレンジを実現
120dBのダイナミックレンジを実現するHDR駆動機能を搭載しており、例えば0.08luxから80,000luxまでの環境で白とび、黒つぶれなしで撮像できる。これにより、ビルの出入り口など明暗差の大きい状況においても撮像することができる。通常駆動時でも75dBを実現し、例えば0.08luxから500luxまでの環境で白とび、黒つぶれなしで撮像できる。
- 幅広い用途に対応するさまざまな仕様
さまざまな用途のコンシューマー向けカメラや産業用カメラにも使用されているMIPI CSI-2インターフェースに対応することにより、様々な機器に組み込むことができる。また、任意の領域を選択して読み出す情報量を削減することで、フレームレートを上げることができるROI(Region of Interest)機能や、カメラを天井などに逆さに設置した場合でも、センサー内で見やすい向きの画像にして出力する水平・垂直反転機能を搭載し、産業用途のニーズにも対応する。

※ 0.08lux(ルクス):満月の夜の明るさの目安が0.3lux、三日月の月明かりの明るさの目安が0.01lux。
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