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要素技術 > フォレストシーなど、北アルプス携帯圏外にてLPWAを活用したIoT通信インフラ構築実証試験のエリア拡充と通信テストに成功
株式会社フォレストシーと北陸電力株式会社、国立大学法人富山大学、五十嶋商事有限会社などの北アルプスの山小屋は共同で、2021年6月から開始した北アルプスIoT通信インフラ構築実証試験・第二段階エリア拡充として、当初予定されていた親機・中継機に加え、新たに加わった山小屋3箇所(スゴ乗越小屋、高天原山荘、雲ノ平山荘)も含め、全8箇所へのインフラ機器設置を終了し、同時に行った通信テストの結果及び今後の予定について発表した。
今回の試験では通信可否だけでなく、登山者の安全確保及び山小屋同士の連絡等の実際の利用に向けて、メッシュネットワークの構築の確認、クラウド経由によるチャットメッセージの送受信も確認できた。また、富山大学がワンダーフォーゲル部の協力を得て8/25~8/28に追加の通信エリア調査を行い、新たに雲ノ平方面及び水晶岳から黒部五郎岳を経由して太郎平小屋に戻る周回ルートを調査し、概ね全域で通信を確認できた。
第二段階の結果は以下の通り。
- スゴ乗越小屋、高天原山荘、雲ノ平山荘の3箇所の山小屋に中継機を増設。親機を含む計8つの通信基地局を設置し、今シーズン中に予定されていた北アルプスIoT通信インフラが構築完了。
- 拡充したエリアにて子機端末(ジオチャット)を使い、実際の登山道にて通信テストを実施し、成功を確認。
- 特定の中継機がダウンしても他経路で通信維持できるメッシュネットワークが構築されたことを確認。
- ジオチャットを使いクラウド経由でのメッセージ送受信の成功を確認。





また、第三段階の遠隔監視カメラによる通信テストにおいては、9月中に太郎平小屋にフォレストシー開発の遠隔監視カメラ「ジオカム(GeoCam)」を設置、薬師岳方面を定点撮影した画像をLPWA通信によって送信し、薬師岳周辺の気象状況等のモニタリングを行うテストを実施予定だという。
4社は今後、登山者の安全確保を目指して、長野県側の山小屋とも連携し高山地帯を繋ぐより広域のIoT通信インフラを構築する提案を今秋より行い、来年の設置を目指す予定としている。
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