ウェザーニューズ、天気の変化による体調不良「天気痛」の予測データをAPIで販売

株式会社ウェザーニューズは、法人向け気象データ提供サービス「WxTech(ウェザーテック)」において、「天気痛予報」のデータ提供を開始した。

「天気痛予報」は、天気痛ドクター佐藤純医師とウェザーニューズが共同開発した、「天気痛」が起こりやすいタイミングの予報だ。

ウェザーニューズは、天気と体の不調の関係を調べるため、お天気アプリ「ウェザーニュース」で体調に関するアンケート調査を行い、台風や発達した低気圧の接近時における症状の報告を集計した。

その結果、台風本体が接近する2〜3日前から痛みや体調不良を感じる方がいることが明らかになった。

また、気象現象のなかでも、積乱雲周辺の小さな気圧変動「微気圧変動」が大気の条件によって遠く離れた台風から伝播してくる時や、1日2回の周期で繰り返される「大気潮汐」の変動が通常より大きくなる時に、天気痛の症状が出やすくなる可能性があることがわかった。

これらの結果から、天気痛の発症に影響しやすい気圧変化パターンを抽出して指数化し、2020年に「天気痛予報」を開発し、2020年3月よりお天気アプリ「ウェザーニュース」で一般ユーザに提供している。

そして今回、「天気痛予報」のデータを、法人向けにAPI化した。

このサービスでは、最長36時間先まで3時間ごとの天気痛リスクを、「安心」「やや注意」「注意」「警戒」の4段階で予報する。

データはクラウドを経由してAPIで提供されるため、既存システムとの連携が容易だ。

データの活用例としては、企業は病院のサイネージや医療系アプリでの表示、「天気痛予報」と連動させた頭痛薬の広告配信のほか、テレビ放送での活用が挙げられている。

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