ホシザキ、機器の稼働・温度データをクラウドサーバで管理する「ホシザキ コネクトWi-Fi」を提供

ホシザキ株式会社は、業務用冷蔵庫などの機器にWi-Fiモジュールを取り付け、稼働・温度データをクラウドサーバで管理するSaaS「ホシザキ コネクトWi-Fi」を、2024年1月5日より販売会社を通じて国内で提供を開始する。

「ホシザキ コネクトWi-Fi」は、機器に取り付けるWi-Fiモジュールを無償提供・設置することで、インターネット経由で、ホシザキが独自に開発したSaaS上から、複数の場所の複数の機器の稼働状態と温度をリアルタイムで確認・管理・記録ができるサービスだ。

利用者は、「ホシザキ コネクトWi-Fi」上で、「ユーザ数」「閲覧・管理権限」「アラート通知の条件」「機器が発するエラーの通知先」などを設定することができる。

「ホシザキ コネクトWi-Fi」を導入することにより、手書き、手入力で行っていた温度帳票およびフロン管理点検票の作成に代えて、画面上のボタンをクリックすることで表計算ソフト形式の書類を自動作成することが可能だ。

ホシザキ、機器の稼働・温度データをクラウドサーバで管理する「ホシザキ コネクトWi-Fi」を提供
帳票作成画面イメージ

さらに、故障の可能性のある数値を設定し、自動検知できるシステムとなっている。稼働データはホシザキにも共有されるため、ユーザの要望に応じて、故障発生時の対応や、パッキン劣化などの故障の改善提案などを行う。訪問要請の際には、データにより状態を事前把握する。

将来的には、蓄積データの解析にAIを活用することなども視野にいれているのだという。

サービス対象は、販売済み製品を含む、ホシザキの業務用冷蔵庫などの主要製品で、順次追加される予定だ。また、他社製品でも温度管理であれば、別機器の取り付けで対応することができる。

なお、ホシザキは、サービス開始に先駆け、顧客の現場で稼働中のホシザキの業務用冷蔵庫、スチームコンベクションオーブンなど約1,700台を活用し、2022年9月より実証実験を行っている。

実証実験で得られたビッグデータや結果をもとに、故障の未処置による不十分な温度制御や過剰な電気代の抑制などにつなげられるように、ソフトウェアを改善しているのだという。

実験では、閉店後の冷蔵庫の高温異常の通知による食品ロス・食中毒の危険回避、各種帳票の自動作成による業務負担軽減などに貢献することが確認されている。

初期費用は不要で、サービス料金は機器1台あたり月額税別1,000円となっている。

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