株式会社Acculusは、エッジAIカメラ・ボード「Mini Watt Vision」を開発した。
「Mini Watt Vision」は、消費電力が低く、実用的なフレームレートを維持することが特徴のエッジAIカメラ・ボードだ。
画像センサとAI処理チップを2つ内蔵し、有線(USB)と無線(BLE)を用いて処理結果を出力する。小型バッテリーも内蔵しており、無線出力の場合は本カメラ単体でワイヤレスでの撮像、AI処理、結果送信の一連の動作が可能だ。

また、クラウドを用いずエッジでの処理で完結し、撮影画像はその場で廃棄するため、プライバシー保護も容易だ。さらに、超低消費電力動作とフレームレートの両立が可能で、長時間のバッテリー動作が可能となっている。
これにより、人や物の検出、人流解析・通行量調査、人物顔の属性判定、バーコード、QRコード、メータの読み取りなどの用途で活用が可能だ。店舗やサイネージ機器に後付けで同カメラを付けることで、マーケティングのために、来訪者の年齢性別等の情報の収集も可能になる。

また、カメラ前の仮想線と呼ばれる線を、左右に跨いだ数を計測することが可能。人流計測および交通量調査に応用でき、蓄積した計測データを後で取り出して統計分析をする。例えば、時間経過に対する通過数をグラフで可視化できる。

なお、現在相鉄アーバンクリエイツ、相鉄ビルマネジメント、立花デバイスコンポーネントと共に、同カメラによる人流解析の実証実験を実施しているとのことだ。
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