川崎重工、係船作業をデータ化する安全離着岸支援システム「係船索張力監視装置」の販売開始

停泊中の船舶では、潮汐変化や荷役の状況により、係船索に発生する張力が変動するため、安全な係船には張力の管理が重要だ。

現在、係船索張力の確認作業は、係船設備の特性を熟知した船員が夜間や悪天候下にかかわらず、甲板上を1~2時間ごとに巡回し、定量的ではなく視覚や聴覚などで判断している。

こうした中、川崎重工株式会社は、船舶を岸壁などにつなぎとめておくための係船作業や、その管理のさらなる安全性や作業効率を向上させる「係船索張力監視装置」の販売を開始する。

「係船索張力監視装置」は、係船中の係船索張力を、係船機から離れた場所で監視できる装置だ。係船機のブレーキにセンサを組み込むことで、ブレーキ保持力を数値化する基本機能に加えて、同社独自のアルゴリズムにより、係船金物と陸上ビット間の索張力を推定し、表示する機能を有している。

さらに、ブリッジ(操舵室)や荷役監視室など、船内の安全な場所ですべてのウインチのブレーキ保持力や係船索の張力をリアルタイムで数値やグラフで一括表示する。

適用範囲は、係船機(ムアリングウインチ)で定格巻込力50kN~400kN、ブレーキ保持荷重が150kN~1360kNとなっている。

なお、「係船索張力監視装置」は、川崎重工、川崎汽船株式会社、川崎近海汽船株式会社の3社で取り組んでいる「安全離着岸支援システム」の研究・開発において、実船を活用した実環境下での実証試験を重ねて開発されたものだ。

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