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要素技術 > 日本特殊陶業と日本大学、小型で強力な「BLT型超音波エミッタ」を開発
空中超音波エミッタは自動車用ソナーやロボットセンサなどに利用され、距離測定や位置検出が可能だ。この空中超音波を高音圧化することで、凝集、分散、剥離、浮揚、励振などの作用が得られ、応用範囲が広がる。
しかし、超音波を高音圧化するためには、複数の超音波エミッタをアレイ構造とすることが一般的であり、装置の大型化や制御回路の複雑化を招いていた。
こうした中、日本特殊陶業株式会社と学校法人日本大学理工学部は、共同で研究を進め、小型で強力な空中超音波を出力する「BLT型超音波エミッタ」を開発した。これは、空中超音波を高音圧化するために複数の超音波エミッタをアレイ構造にする通常の手法に代わるものである。
この新型エミッタは、本体直径15mm(フランジ部は直径25mm)、全長60mm以下とコンパクトながら、構造の最適化と高性能な圧電セラミックスの使用により高音圧を出力できるのが特徴だ。また、本体と振動板を一体化した構造により、信頼性も確保しているのだという。
「BLT型超音波エミッタ」により、物体への非接触作用などを活用した多岐にわたる用途への応用が期待されている。
今後、日本特殊陶業と日本大学理工学部は、製品ラインナップの拡充の一環として、異なる周波数出力に対応したエミッタ開発を進める予定だ。また、環境に配慮した無鉛圧電素子を使用したエミッタ開発も進行中とのことだ。
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