アドバンテック株式会社は、Canonical Group, Ltd.とオープンソースソフトウェアOSのライセンス契約を締結し、アドバンテックのエッジコンピューティングデバイスを対象に、Canonicalが提供するIoT/組込み向けOS「Ubuntu Pro for Devices」のバンドル販売およびプリインストールサービスの提供を開始した。
「Ubuntu Pro for Devices」は、10年間のサポートの提供に加え、セキュリティが強化されたIoT/組込み向けOSだ。25,000以上のセキュリティメンテナンスパッケージを提供するほか、Livepatch機能によりシステムを再起動することなく重要なカーネルパッチが適用される。
また、Landscapeというシステム管理ツールが含まれており、ユーザは管理用のプラットフォームからシステムを管理・監視することができる。この管理ツールを活用することで、単一のサーバーから最大40,000台のシステムの管理が可能だ。
今回アドバンテックは、「Ubuntu Pro for Devices」とエッジコンピューティングデバイスのバンドル販売に加え、同社の既存製品におけるプリインストールサービスの提供を開始した。
現在プリインストールサービスの対象となるエッジコンピューティングデバイスは89機種で、今後はドライバーや自社の組込みユーティリティなどを適用し、対象機種を拡充するとしている。
また、アドバンテックは、組込み用OSの総合管理ツールとして「Advantech Power Suite」を無償で提供する。
「Advantech Power Suite」は、OSのカスタマイズと管理を強化するための機能を備えているツールだ。主要な3つのツールには、「ロックダウン ユーティリティ」「OS 拡張ユーティリティ」「ADV イメージ マネージャ」があり、これらのツールを活用することで、ユーザはセキュリティ制御の強化や、設定の管理、バックアップと復元が実行できる。
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。