NEC、リアルタイム映像伝送を最適化するソフトウェアを販売開始

近年、移動体の自動運転支援や広域監視などの分野で、リモートでの映像活用のニーズが高まっているが、無線通信は予測困難に変動するため、映像が乱れ、監視ができないという課題があった。

また、狭帯域な無線通信環境においては、映像分析に必要な画質が得られず、映像を活用することが困難であった。

こうした中、日本電気株式会社(以下、NEC)は、リモート映像活用に向けたリアルタイム映像伝送を最適化するソフトウェア「NEC Intelligent Video Streaming」を、2024年12月20日に販売開始した。

「NEC Intelligent Video Streaming」は、通信速度を予測する「適応ネットワーク制御技術」が活用されている。

この技術は、無線通信速度を予測し、映像品質をリアルタイムで先回り制御することで、スムーズな映像伝送を実現する。

この技術により、帯域幅の変動に合わせて、伝送する映像・画像のデータ圧縮率を自動調節することで、低い帯域幅でも必要な映像・画像が伝送可能となる。

NEC、リアルタイム映像伝送を最適化するソフトウェアを販売開始
通信速度と映像ビットレートの関係(左:従来技術 右:NEC技術)

また、独自の画質最適化技術「学習型メディア送信制御技術」により、注目領域と最適画質を学習して送信映像を最適化することで、データ量の削減を実現する。

映像分析に必要な領域は高画質に、不要な領域は低画質にすることによって、リアルタイムな映像分析に必要な画質を維持しながら、安定した映像伝送に適したデータ量まで削減することが可能だ。

NEC、リアルタイム映像伝送を最適化するソフトウェアを販売開始
注目領域と注目領域以外の画質比較

こうした特徴を持つ「NEC Intelligent Video Streaming」を活用することで、自動運行車・自動運行バス・無人運転などのモビリティのリモート監視や、海上や山間部などでの映像を用いたリモート広域監視など、必ずしも安定した回線品質が確保できないユースケースにおいても、高度な映像AI分析を行えるようになるとのことだ。

NEC、リアルタイム映像伝送を最適化するソフトウェアを販売開始
「NEC Intelligent Video Streaming」の構成概要

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