アドバンテック株式会社の本社であるAdvantech Co., Ltd(以下、アドバンテック)は、AIエンジン Hailo-8を2基搭載したGPUカード「EAI-1200」(トップ画右)および「EAI-3300」(トップ画左)のリリースを発表した。
これらのモジュールは、同等のAIモジュールやGPUカードの12倍以上の電力効率で、最大52TOPSのAI性能を実現する。
また、標準的なM.2およびPCIe規格で設計されており、多様なx86およびARMベースのプラットフォームと統合することができる。
開発者はこれらのAIアクセラレーションモジュールを使用することで、Hailo-8 NPUで推論を効率的に実行しながら、CPUでは主にアプリケーション処理を行い、リソースの割り当てを最適化することが可能だ。
「EAI-1200」は、特にARK-1221L、AIR-150、AFE-R770などのアドバンテックの小型の産業用PCや組込みボードにバンドルするように設計されており、手荷物検査、労働安全、自律移動ロボットなどのアプリケーションにおけるAIの活用を促進する。
一方 「EAI-3300」は、AIR-510、AIMB-279、ARK-3534DなどのPCIe拡張スロットを備えたアドバンテックの産業用PCや組込みボードと互換性があり、医療画像解析、交通監視、欠陥検査などのAIアプリケーションに適しているという。

なお、これらのモジュールには、HailoRTと統合するためのEdge AI SDKや、既存のモデルを変換するDataflow Compiler、事前学習済みのアプリケーション例を提供するTAPPASなどのソフトウェアツールキットが提供される。これらのツールは、エッジにおけるビジョンAIアプリケーションの開発を支援する。
現在「EAI-1200」は販売中で、「EAI-3300」の日本市場投入は2025年1月を予定しているとのことだ。
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