Qlikは、同社のクラウド分析プラットフォーム「Qlik Cloud Analytics」に、拡張機能群を近日中に追加予定であることを発表した。
この拡張機能群には、異常検出、複雑なトレンド予測、迅速なデータ準備、組み込みの意思決定ワークフローを通じて行動するためのツールが含まれている。
具体的には、4つの機能が提供される予定だ。
一つ目は、重大な見落としを防ぐ「Discovery Agent」だ。アプリケーションやデータセット全体のパフォーマンスを継続的にスキャンし、重大なリスクや機会が深刻化する前に自動的に検出する。
洞察は、何が起こっているのか、なぜそれが重要なのか、そして推奨される次のステップを明確に示す、パーソナライズされたフィードを通じて提供される。
二つ目は、トレンドだけでなく、実際の状況を予測する「Multivariate Time Series Forecasting」だ。この機能は、AIで未来予測モデルを自動生成するQlikの機能「Qlik Predict(旧 AutoML)」に組み込まれており、価格設定、キャンペーン活動、季節性、経済シグナルなど、相互に依存する変数間の関係を分析する。
三つ目は、データに注釈を付けながら、リアルタイムで更新する「Write Table」だ。ユーザは、分析テーブルに直接データレコードのコンテキストを追加することができ、セッション間で同期されるため、再読み込みが不要となる。
これにより、コンテキストに応じたデータレビューが強化され、「SAP」「Salesforce」「Snowflake」などのシステムに対する管理されたライトバックを可能にする基盤を築く。
四つ目は、コードを使用せずにデータを準備する「Table Recipe」だ。スクリプトや複雑なモデリングが不要で、ユーザは60以上のビジュアル機能を使用してデータをクリーンアップ、変換、フォーマットし、変更をリアルタイムで確認することができる。
なお、これらの機能は、2025年に一部の顧客向けにプライベートプレビューとして提供され、一般提供は2025年夏から段階的に開始される予定だ。
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