株式会社ジェピコ、日本電気株式会社、富士通株式会社、およびYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は、平成28年度総務省事業「都市サービス高度化の実現に向けた共通クラウド基盤構築に関する実証に係る調査請負」において「IoTおもてなしクラウド OPaaS.io(Omotenashi Platform as a Service – Integrated and Open/読み:オーパース・ドット・アイオー) 」を構築した。
また、一般社団法人IoTサービス連携協議会(以下、AIoTS)がその運用を開始した。
OPaaS.ioは、言語や食の嗜好など、利用者自身の属性情報とその提供ポリシを、利用者がWebサービスまたはスマートフォン用アプリを用いて自分で設定できる「VRM(Vendor Relationship Management)」(注1)を実現する。さらに、登録した情報と交通系ICカードを紐づけると、店舗や訪問先等の端末にその交通系ICカードをかざすだけで、その時その場その人に適した「おもてなしサービス」を受けられるという。

この「おもてなしサービス」の具体例としては、博物館や美術館に設置された端末で自分の母国語による解説を閲覧できたり、宗教上の禁忌にあたる食材を使わないメニューをレストランで提示されたりするようになることがあげられる。この仕組みは、2020年に向けた、訪日外国人観光客向け各種サービスの利便性向上にも寄与する。
OPaaS.ioは、日本電気株式会社、富士通株式会社及びYRPユビキタス・ネットワーキング研究所の各社が以下の要素で構築した。
- 日本電気株式会社
パスポート情報や言語情報の伝達など、利用シーンに応じてセキュリティレベルの異なる複数の認証方式を使いわけ、属性情報に対する認可管理を行うことで、適切にサービスベンダーへの情報の仲介ができる認証・認可技術を担当(注2)。OPaaS.ioの構築期間及びコスト削減と、基盤の安定稼働を担保するため、市販製品であるユーザデータ活用基盤「NC7000-3A」を活用。
ID認証基盤「NC7000-3A」のイメージ - 富士通株式会社
OPaaS.ioを支える基盤として、オープンな技術である「OpenStack」を採用したクラウドサービス “FUJITSU Cloud Service K5” を安全・強固な国内データセンターから提供するとともに、ユーザーやサービスベンダーからの要求に応じて属性情報を仲介する機能などのインテグレーションを担当。
FUJITSU Cloud Service K5の活用イメージ - YRPユビキタス・ネットワーキング研究所
OPaaS.ioでは複数のサービス間でユーザー属性情報を連携するための識別コードとしてucode(ユーコード)を採用。同研究所は、開発したucodeに関する規格をITU-Tの標準化規格 Recommendation H.621およびH.642として成立させており、IoT時代のWebサービスやスマートフォン用アプリの構築も多数行っていることから、この知見を活かした同プラットフォームの技術的な統括およびOPaaS.ioポータルの構築を担当。
ucodeを用いたシステムのイメージ
このOPaaS.ioは、平成28年度総務省事業「IoTおもてなし環境実現に向けた地域実証に係る調査請負」による実証実験にて利用される(注3)。
注1 VRM(Vendor Relationship Management):
利用者が、利用者自身の属性情報とその情報の提供先を管理すること。利用者が中心となって、サービスを提供する事業者などの「ベンダー」と、自分自身との関係を管理。ベンダーが利用者である顧客の情報を管理するCRM(Customer Relationship Management)と対極にある概念。
注2 認証方式:
今年度の実証事業では、ID/PWD認証とICカード認証の2つの認証方式を実装し、どちらかを任意に選択する方式となる。
注3 平成28年度総務省事業「IoTおもてなし環境実現に向けた地域実証に係る調査請負」:
同実証実験についての詳細は、総務省プレスリリース「IoTおもてなしクラウド事業の地域実証の実施」を参照。
提供:富士通
【関連リンク】
・ジェピコ(JEPICO)
・日本電気(NEC)
・富士通(FUJITSU)
・YRPユビキタス・ネットワーキング研究所(YRP UNL)
・IoTサービス連携協議会(AIoTS)
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