企業を取り巻く環境が急激に変化している現在において、クラウド等を活用した迅速なシステムインテグレーションによる顧客のDXがより一層求められている。
株式会社NTTデータとマイクロソフトコーポレーションは、戦略的協業を開始した。同協業は、日本電信電話株式会社とマイクロソフトが2019年12月に締結した戦略的提携に基づき実施するもので、顧客のDXを加速するため両社は望ましいプラットフォームとしてMicrosoft Azureを活用し、顧客の事業の成長および生産性向上を支援する。両社が取り組む内容は以下の通り。
- Microsoft Azureを活用して顧客のDX推進を支援
- ワークスタイル変革
- 人財育成
- 社会貢献活動への取り組み
Microsoft Azure上に新たなソリューションおよびサービスを連携して開発に取り組む。Microsoft 365、Microsoft Teamsで提供される生産性向上の技術と組み合わせ、NTTデータが提供するナレッジマネジメントソリューション「everis knowler(※1)」、RPAソフトウエア「WinActor(※2)」を拡張し、顧客の業務の効率化を支援する。
また、SAPアプリケーションなど基幹系システムのMicrosoft Azureへの移行やマネージドサービスなどのソリューション領域を順次拡大し、様々な業界の顧客を対象としたDXを推進する。
グローバルで社員の力を高めて組織力を最大化することを目的としたワークスタイル変革を、デジタル技術を用いて推進する。同取り組みでは、NTTデータ社内のワークスタイル変革を加速させるため、Microsoft 365で提供されるセキュリティー製品群やMicrosoft Teamsなどのコラボレーションツールを活用し、生産性向上を目的としたIT・制度の両面における環境整備を進める。
また、成果の増大につながる働き方やベストプラクティスの共有を進めることで組織全体の働き方変革および社員一人一人のパフォーマンス向上を図る。この活動で得られた実績や、実際のシステム構築のノウハウをもとに様々な業界の顧客へ、ワークスタイル変革を両社で提案していく。
同取り組みでは、マイクロソフトがこれまで手掛けた組織文化の改革などグローバルでのさまざまなDX事例を活用していく。また、DXを顧客に提案する人財としてNTTデータ社員がマイクロソフトのクラウド関連の認定資格を取得するなど、グローバルで1万人規模の人財を育成する予定としている。
NTTデータは、グローバルヘルスの重要課題に対して、マイクロソフトが推進する「AI for Health(※3)」と連携して取り組む。NTTデータは、国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)のひとつである感染症根絶に向け、同社のAI画像診断技術を活用していく。
※1 everis knowler:NTTデータのスペイン子会社であるeverisグループが開発したオントロジー技術や自然言語処理技術を駆使した構造化データ、非構造化データを扱うナレッジマネジメントソリューション。
※2 WinActor:NTTアクセスサービスシステム研究所で生まれた技術をベースに、NTTアドバンステクノロジ株式会社が製品化したRPAソリューション。
※3 AI for Health:マイクロソフトがAIによって研究者や研究組織を支援し、世界中の人々や地域社会の健康を向上することを目的として2020年1月に開始したプログラム。
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