サッポロホールディングス株式会社は、社内外のデータを集約・可視化し、利活用するための基盤システム「SAPPORO DATA FACTORY(サッポロ データ ファクトリー)」を確立させ、2025年1月から本格運用を開始すると発表した。
このシステムは、Qlik Talend Cloud、Snowflake、Microsoft Fabric(Power BI)といったクラウドサービスを採用している。
各ツールの導入目的としては、Qlik Talend Cloudは、基幹業務システムやクラウドサービスからのデータ連携を内製で構築するのに役立つほか、ニアリアルタイムな連携によるデータ品質を担保する。
Snowflakeは、データを加工、蓄積するためのデータプラットフォームとして、データ管理と分析を強化し、外部データにアクセスできる「データ共有」の機能によりオープンデータの活用を促進する。
Microsoft Fabricは、ノーコード・ローコードのBIツールとして、大規模データの可視化・分析を容易にし、意思決定の迅速化を図る。なお、人財育成プログラム等を通じて、これまでに育成してきた人材を中心にPower BI開発による可視化・分析を推進するとのことだ。
これらのクラウドサービスを組み合わせて活用することで、データ利活用の拡大に向けてこれまで課題であった、投資負担増幅や運用複雑化のリスクの解決に加え、データ基盤の構築および利活用時のデータへのアクセスについて相乗的な効率化を実現するのだという。
今後サッポロホールディングスは、このデータ基盤システムを軸に、ステークホルダーに関わるデータや、酒類事業や食品・飲料事業の出荷データ、飲食店事業の飲食動態データに加えて、気象情報などのオープンデータに対して社員が容易かつ安全にアクセスできる仕組みの構築やデータベースの拡大を推進する計画だ。
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