株式会社Looopは、Workato Inc.のエンタープライズオーケストレーションプラットフォーム「Workato」を採用し、社内業務プロセスの自動化と効率化を実現したことを発表した。
Looopは、電力小売事業の「Looopでんき」をはじめ、再生可能エネルギーの普及を推進するさまざまなサービスを展開している企業だ。
事業の拡大とともに社内業務が複雑化し、多くの業務が手作業に頼らざるを得ない状況だったのだという。
特に、導入しているSaaSが増加したことによって、アカウント管理業務の煩雑化や、異なるシステム間のデータ連携が不十分であったため、人的作業が多く発生し、結果として業務プロセスが煩雑化していた。
そこで今回Looopは、業務推進上の問題を解決するため、エンタープライズ自動化プラットフォームとして「Workato」を採用した形だ。
「Workato」は、ノーコード・ローコードで直感的にワークフローを自動化でき、1,000種類以上のアプリと連携することが可能なプラットフォームだ。また、22万以上のテンプレートも提供している。
今回Looopは導入に先立ち、「Workato」提供ベンダーである富士ソフト株式会社と共同で評価を実施。システム統括部の業務を題材にPoC(概念実証)を行った結果、業務効率の向上だけでなく、セキュリティや統制の強化にも役立つことが確認され、全社導入を決定した。
「Workato」の導入を決めた主な理由は、ノーコード・ローコードである点に加え、APIプラットフォームとしての拡張性や、今後追加予定の「DataPipeline」機能がLooopのロードマップに適合する点だったのだという。
「Workato」の導入後、Looopが最初に取り組んだのは、アカウント管理業務の自動化だ。
従来、アカウントの追加・削除は、担当者へのメールやSlackを活用した個別依頼を通じて行われ、BacklogやGoogle Workspaceのアカウント管理も手動で対応していた。
また、Google Sheetsを管理台帳として活用し、情報の更新を手作業で行っていた。
この運用には、記載漏れのリスクや業務負担の増大、担当者不在時の対応遅延といった問題が存在していた。
そこで今回、「Workato」を活用し、アカウント管理プロセスを自動化した。
その結果、業務にかかる工数が従来の5分の1に削減され、担当者および依頼者の業務体験が向上した。
さらに、プロセスの透明化が進み、コンプライアンスの強化にも寄与したのだという。
株式会社Looop システム統括部の田口陽一氏は、「環境の変化に合わせ、使用するシステムも日々変化しており、Workatoには、それらのシステムを繋ぐハブとなることを期待している。これまで連携が難しかったシステム同士をWorkatoでシームレスに運用することで業務を効率化し、さらなる成長に繋げたいと考えている。」と述べている。
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