ソフトバンク株式会社は、自動航行や自動撮影に対応し、企業が簡単にドローンをビジネスに活用できる法人向けのドローンサービス「SoraSolution(ソラソリューション)」を11月より提供開始する。なお、ソフトバンクはサービス開始に先駆けて、南海電気鉄道株式会社から検証場所の提供を受け、同社のグループ会社と共に、ドローンを活用して鉄橋や高架、線路を点検する実証実験を行っている。
SoraSolutionは、ドローンや操縦・管理用のアプリケーション、導入・運用サポートなどをワンストップで提供するサービスである。主な特長は以下の通り。
- ドローンについて
- アプリケーションについて
- 自動航行機能
- 自動撮影機能
- 画像ポータル機能
- レポート機能
サービス開始時点は、導入企業がドローンを日常的に活用することを想定し、軽量(905g)かつ折りたたみ式のコンパクトな設計でDJI製の「MAVIC 2 ENTERPRISE」を提供する。今後は夜間航行や測量、農業、物流での活用など、顧客のニーズに対応できるよう、ドローンのラインアップを拡充していく予定だ。
ドローンの航行ルートを事前に設定することで、ルートに沿った自動航行が可能だ。また、複数の機体や複数の航行ルートを設定し、一元管理することができる。
航行ルートごとに事前に撮影ポイントを設定しておくことで、自動で静止画の撮影を行うことができる。
航行実績や撮影箇所および撮影画像を自動で記録し、管理画面から過去の記録を閲覧することができる。また、航行ルートに沿った番号がマップに自動で配置され、画像を整理できる機能も搭載している。
撮影画像にコメントを記入し、管理者と作業者で共有することが可能である。点検箇所の情報共有や、指定箇所への指示などに活用できる。
SoraSolutionを導入した企業はドローンを活用することで、線路、鉄塔、ビルなどの高所および建設現場での点検の効率化や確認作業の代替が可能になるため、幅広い業界・業種で業務効率の向上が図れる。
ソフトバンクは今後、2020年度をめどにドローンで取得した画像データの自動解析による異常検知や、携帯電話のネットワークを利用したドローンの航行、センチメートルレベルの測位を活用した航行・撮影などの機能をSoraSolutionに順次追加する予定である。
なお、同サービスの利用料金は、ドローンおよび操縦・管理用のタブレットなどの付属品の購入費用、初回ルート設定費用などが含まれる初期費用が50万円から、アプリケーションの利用料金、ストレージの利用料金、導入・運用サポート料金などが含まれる月額費用が20万円である。
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